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龍野の町並み 龍野の町並み

龍野の町並み

たつののまちなみ □兵庫県たつの市
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醤油造りで栄えた町の、独特の景観。

白壁の蔵や煉瓦造りの煙突、町屋造りの商店や民家が甍を並べ、独特の景観が見られる龍野の町並み。龍野城の城下町として、また醤油の一大産地として隆盛を誇った面影が、今もしっかりと残されています。一歩町の中に入れば、突然始まる時間旅行。路地を抜けてあの町角を曲がれば、そのたびに新しくて懐かしい風景に出会えます。播磨の小京都とも呼ばれ、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されていて、町ぐるみでしっかり自分たちの町と歴史を守り抜いている、そんな市民の徹底した愛着も感じられる素晴らしい町並みです。

龍野の町並み

龍野城の城下町として、始まった歴史。

龍野の歴史の出発点になったのは、安土桃山時代に築城された龍野城。はじめは揖保川に面した鶏籠山山頂に築かれ、江戸時代には山裾に移されました。龍野はその城下町として、江戸時代を通じて西播磨地域の経済の中心地として栄えました。その発展を支えたのは、醤油の製造。気候や水が醤油造りに適していたこの地では多くの醸造所が並び、日本を代表する産地として発展を続けてきたのです。裕福な町人の家並みが並ぶ地区は今もそのままの姿を残していて、風情ある現在の保存地区の中心地となっています。

龍野の町並み

白壁の土蔵や、煉瓦造りの煙突。

町の入口の市営駐車場に車を停めて、龍野の町並みを散策します。道路は茶色のアスファルトに統一され、その両側には江戸時代から昭和初期までに建てられた町家が並びます。古くからの商店であったり、純粋に住宅であったり、また古町家をリノベーションした今風の感覚のショップだったり。町家の使われ方によってさまざまな時代が混在し、そぞろ歩きが楽しい町並みです。
そんな中にも龍野特有の醤油醸造施設が点在し、大きな白壁の土蔵や煉瓦造りの煙突、また焼杉の壁や水路など、情緒に満ち溢れた景観が広がっています。

龍野の町並み

伝統の中に、昭和がある。

でもガチガチに統制され観光化された町並みかと言えばそうでもなく、伝統的な建物と現代の建物が混じっている感じ。現代と言っても最近ではなくて、いわゆる昭和レトロを感じさせるような建物です。伝統の中に昭和がある感じで、それは私を妙に落ち着かせます。なぜなら生まれ育った町、奈良の「ならまち」にとてもよく似ているからです。ならまちは今はだいぶ観光地化してしまったけど、ここにはまだ町の人々の懐かしい日常があり、まさに昔のならまちを見ているようで安心するのです。だから散策も楽しいもの。曲がり角を曲がるのが楽しいのです、そこで待っている次の風景が。

龍野の町並み

赤とんぼの歌詞が、似合う町並み。

見どころとなるスポットもたくさんあります。町のシンボルである「龍野城跡」、古い洋館のリノベーションで町の観光拠点になっている「醤油の郷大正ロマン館」、龍野醤油の伝統が学べる「うすくち龍野醤油資料館」などが定番。また童謡『赤とんぼ』の作詞者・三木露風生誕の家も。なるほど、赤とんぼの歌詞が似合う町並みです。

龍野の町並み

甦ってくる、昔の思い出や体験。

とある軒下に、ツバメの巣がありました。3羽の子ツバメはもうかなり大きくて、コロコロした頭が3つ、親ツバメの戻りを待っています。トンボを捕まえてきた親が真ん中の子に与えると、物欲しそうに見つめる2羽のなんと可愛らしいこと。龍野の町並みは、そんな忘れかけていた昔の思い出や体験を、そっと気づかせてくれる場所でした。

龍野の町並み

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 龍野の町並み
所在地 兵庫県たつの市龍野町大手5-1
問い合わせ先 0791-63-0907 | 龍野歴史文化資料館
休業日 -
料金 -
駐車場 有料駐車場
公式サイト https://www.city.tatsuno.lg.jp/kankou/judenken.html
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