池田城跡公園
いけだしろあとこうえん □大阪府池田市





忘却の歴史から蘇った、城の記憶。
阪急池田駅の北側、池田市のシンボルでもある五月山の麓、その高台に築かれたのが池田城です。室町~戦国時代にこのあたりの有力な豪族だった池田氏が居住していた城でしたが、戦乱の最中1580年には廃城となりました。その後は忘れ去られた存在になっていましたが、平成に入ってから大規模な発掘調査が行われて、その後現在のような城跡公園として整備されました。2000年の開園以来、池田市の新たな観光地として親しまれています。

池田市のシンボルである五月山の麓、その高台に築かれた池田城。室町時代、地方の豪族であった池田氏により築城された。


城域の東側にある「大手門」。


周辺には堀の跡と分かる地形が点在する。
景色を一望できる、櫓を模した展望台。
公園は高台にあるので、南側からアクセスすると急な階段になります。ほぼ崖の上にあるような立地。北側の公営の駐車場からだと、そのまま五月山につながる斜面地なので比較的簡単に行けます。周囲は高さ10mほどの堀があり、用水路が流れています。敷地はぐるりを城壁で囲まれ、その内側には整備された美しい公園が広がっています。
南東隅には櫓を模した展望台があり、そこからの眺めは五月山や池田市街のみならず、阪神間から大阪平野を一望できる素晴らしい眺望です。もちろん足元の日本庭園を見下ろすのもまた一興。

南東隅には櫓を模した展望台があり、そこからの眺めは五月山や池田市街を間近に望むことができる。


立派な展望台で、歴史的な風情もたっぷり。


池田の市街地と川西方面の山並み。
水景も美しい、回遊式の日本庭園。
園内の見どころのひとつは、小さな池を中心とした回遊式の日本庭園です。「深山の景」「野の景」「海の景」の3つのゾーンから成り立っていて、それぞれのゾーンで趣のある、しかし現代的な美意識も取り入れた作庭がされています。
また園内には季節ごとに華やぐ植栽が選定されています。春の桜も名物ですし、特に6月に一斉に咲き誇る2,000本の白ユリは圧巻です。

見どころのひとつは、小さな池を中心と「深山の景」「野の景」「海の景」の3つのゾーンから成り立つ回遊式の日本庭園。


敷地には四季折々に咲く植栽が楽しめる。


一般で利用ができる茶室もある。
時を超えた、景色の見方。
この日の池田城跡公園では、野外コンサートのイベントが催されていました。春風に乗って麓まで聞こえていた歌声。うららかな陽気の中、心地よいフォークソングのイベントです。櫓の上からの眺めを、素敵な音楽とともに楽しみます。独特の歴史と文化を持つ池田、その街を見下ろしていると歴史の教科書では理解することのできない、過去と現在のつながりを感じられる気がします。一言では表せないですが、時を超えた景色の見方を体得したような気がした、特別な昼下がりでした。

この日の池田城跡公園では野外コンサートが催されていた。櫓の上からの眺めを、素敵な音楽とともに楽しめた午後だった。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 池田城跡公園 |
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所在地 | 大阪府池田市城山町3-46 |
問い合わせ先 | 072-753-2767 | 城跡公園管理事務所 |
休業日 | 火曜日 |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/池田城跡公園 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023473-d1407173-Reviews-Ikeda_Castle_Site_Park-Ikeda_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202304 |
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