淀川背割堤さくらまつり
よどがわせわりていさくらまつり □京都府八幡市
重なり合い厚みを増す、圧巻の桜並木。
約1.4kmに渡って続く桜並木。そのひとつひとつが大木ばかりで、圧倒的な規模感で人々を魅力するのが、京都府八幡市にある淀川背割堤の桜堤です。そこは桂川、宇治川、木津川の三川が合流する場所。そしてその下流は呼称が変わって淀川となります。三川が平行する部分で宇治川と木津川を隔てている堤防が淀川背割堤で、約220本のソメイヨシノが咲き誇る名所となっています。近年は特に人気を集めていて、桜の季節に催される「背割堤桜まつり」には約20万人もの観光客が訪れるといいます。
木津川の流れも、桜に酔いしれて。
普段は静かなこのエリアも、桜が咲く頃には花見客でごった返します。付近の公営駐車場は全て閉鎖、パーク&ライドが推奨された京阪石清水八幡宮駅は多くの人で賑わいます。今回はそれでも車で訪れたため、駅から1kmほど離れた場所にあるコインパーキングに車を停めて、背割堤まで歩いて向かいました。石清水八幡宮がある男山側からは、御幸橋で木津川を渡って背割堤まで歩きます。橋上からは桜堤の全景を見渡すことができ、立ち止まって多くの人が写真を撮っています。下を覗けば木津川の流れはゆるやかに、水も桜に酔いしれて春を謳歌しているようです。
桜のトンネル、華やかで優雅な回廊。
背割堤は御幸橋の袂から、下流の方へ伸びています。入口で運営協力金100円を払って、桜の世界に入っていきます。堤防上が遊歩道になっていて、左右に桜が咲き誇ります。背割堤の桜は一本一本が大きく、迫力があります。堤防の斜面に沿うように横へ枝を広げ、遊歩道はまさに桜のトンネル。華やかで優雅な回廊が、約1.4km続きます。背割堤の先端まで歩いたら、堤防の下へ降りてスタート地点に戻る一方通行になっています。混雑してはいますが、常に同じ方向へ人の流れがあるのでストレスなく桜散歩が楽しめます。
この時は満開を少し超えたあたり、また風が強い日。まるで大粒の雪のような、まさに桜吹雪といった光景が満喫できました。
春めいた色が、背割堤に散りばめられる。
堤防の下側を上流に向かって歩く後半、南からの太陽を全身に浴びる桜がとても華やかです。背割堤のカーブに沿って延々と連なり重なり合う桜。ボリュームがあって重層的な桜の絶景。足元のタンポポや道端の菜の花が黄色、背割堤の鮮やかな緑色、桜の淡いピンク色のコンビネーションは、春という季節を描くには最高の組み合わせです。世界中の平和を集めたみたいに、背割堤には幸福が満ちています。
また木津川の対岸にはこんもりとした山。これは徒然草の「仁和寺にある法師」で有名な石清水八幡宮。そう、ここは歴史由緒ある地域でもあるのです。そんな時代から吹く風がこの桜吹雪を演出していると考えると、さらに情緒も深まるのでした。
花見気分を盛り上げる、さくらマルシェ。
さくらまつりと言うくらいですから、背割堤ではさまざまな屋台も出ています。「さくらマルシェ」と銘打って地元の名物や野菜などの販売もあり、そぞろ歩きも楽しいものです。マルシェの周辺にはシートを広げて花見を楽しむ人々でいっぱい。また背割堤の北側を流れる宇治川ではボートでの花見クルーズも催されていて、日本の桜の季節のお手本のような光景が繰り広げられています。
御幸橋のそばにある「さくらであい館」には高さ約25mの展望タワーが建っています。背割堤の桜並木を上から見下ろせる贅沢。期間中のみ有料になりますが、ぜひ上っておきたい施設です。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 淀川背割堤さくらまつり |
---|---|
所在地 | 京都府八幡市八幡在応寺地先 |
問い合わせ先 | 06-6994-0006 | 淀川河川公園管理センター 大阪分室 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.yodogawa-park.jp/sakurafes/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/背割堤_(八幡市) |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023398-d1386220-Reviews-Yodo_River_Park_Sewaritei_District-Yawata_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202304 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。