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八幡流れ橋(上津屋橋) 八幡流れ橋(上津屋橋)

八幡流れ橋(上津屋橋)

やわたながればし(こうづやばし) □京都府八幡市
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ日本百名橋
オススメ度

流されても蘇る、流れ橋と人々の愛着。

八幡流れ橋(上津屋橋)

京都の南を流れる木津川にかかる橋。その特徴からしばしば時代劇のロケ地としても使われるそうで、のどかな田園が広がる町のシンボルとして親しまれています。
長さは約360m。一部をのぞいてほぼ全てが木造の風情あふれる橋です。幅は3.3mあって、車は通れないですが、自転車は通行可能。この橋がないと、対岸まで1km以上遠回りしなければならないため、周辺住民には生活に欠かせない大切な橋でもあるのです。手すりはなく、足元に木の板がずっと続く様子は、河原に広がる茶畑も相まって、どこかノスタルジックで風流な景色です。

橋桁は、ぽんと載せられているだけ。

八幡流れ橋(上津屋橋)

流れ橋とは一般的な言葉で、大雨などで川が増水した時に、水流に耐えるのではなく、橋桁が一緒に流されてしまうように考えられた橋です。そうすることによって橋全体が破壊されるリスクを回避しているのです。だから橋脚の上に橋桁はぽんと載せられているだけで、危険水位に達すると潔く流されてしまうのです。でも流されっぱなしで行方不明になってしまうのかと心配します。が、そこはちゃんと考えられていて、橋脚と橋桁がロープで繋がれてあるため、下流まで押し流されることはないのです。

この60年の間に、橋は20回以上流されたそう。

八幡流れ橋(上津屋橋)

八幡の流れ橋が最初に架けられたのは1953年。もう60年以上前ですから、かなり古い橋です。さっそくその最初の年に流されたあと、60年の間にこの流れ橋は20回以上流されたそうです。目論見通りといえばその通りですが、特にこの数年は毎年のように増水に流されて維持費がかかるため、対策として橋の高さを今より少し高くする工事が行われるそうです。
訪れた時も、その年の夏に流されてしまった後でした。まだ復旧される前だったので、延々と木造の橋桁が続く光景は見られませんでした。でも橋桁のない橋というのもなかなか見れないもの。それはそれでひとつ、見ごたえのあるものでした。初秋の夕刻は風が心地よく、近所の人たちが堤防にあるベンチを囲んで夕涼みのおしゃべりを楽しんでいます。橋桁はなくても、人々が集まる場所。いつまでも流されてはよみがえる、この橋への愛着を垣間見た気がしました。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 八幡流れ橋(上津屋橋)
所在地 京都府八幡市上津屋宮前川端
問い合わせ先 075-983-1111 | 八幡市商工観光課
休業日 -
料金 -
駐車場 無料駐車場
公式サイト -
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/上津屋橋
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023398-d1386219-Reviews-Nagarebashi-Yawata_Kyoto_Prefecture_Kinki.html
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