tabicocoloとは
会下山遺跡 会下山遺跡

会下山遺跡

えげのやまいせき □兵庫県芦屋市
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ
オススメ度

現代のすぐそばにある、弥生時代の遺跡。

仕事に疲れて一日中家にいたいと思っていた週末、しかし窓から差し込んでくる春の日差しに誘われて、少しだけ外出しようと靴を履きました。出来れば近いところで、と見つけたのが、会下山遺跡。芦屋市の山手にある弥生時代の遺跡です。1956年に地元の中学生が偶然見つけた土器の破片。それから発掘が始まり発見された会下山遺跡は、現在では国の史跡となっている、重要な歴史の証人なのでした。

会下山遺跡

閑静な住宅街から一転、急坂の登山道に。

芦屋市三条町は閑静な住宅街、山麓に広がるためかなりの急坂も多いエリアです。途中には車でさえ登れるのか不安になるほどの傾斜もあります。会下山遺跡はその住宅街を上り切った一番上にあります。
車2台ほどが停められる小さな駐車場があり、そこから登山道があります。自分で鍵を開けるフェンスがあり、その先はすぐに急な上り坂の連続です。ところどころには岩盤が剥き出しになっていたり、まさに登山かと思わせる山道です。しっかり装備したハイカーの方ともすれ違い、山の挨拶を交わしながらしばらく歩きます。10分ほど歩けば、山の中腹の尾根に沿って広がる会下山遺跡に到着します。

会下山遺跡

なぜ、こんな高い場所に集落を構えたのか。

会下山遺跡は今から約2000年前、弥生時代後期の集落の遺跡です。まず疑問が湧きます。この場所の標高は約200m。なぜこんな高い場所にわざわざ集落を構えたのか。昔は海岸線がもっと高い位置にあったのか、はたまた何かに追われてこの場所まで上ってきたのか。いずれにせよこの場所からは、眺めがとても良いです。神戸から大阪へかけての街並み、またその奥に広がる大阪湾。当時の弥生人がこの眺望を楽しむためにこの地に移住したと言われたら、それが一番納得いく理由だと思ってしまうほどです。

会下山遺跡

2000年前、ここには確かに人々が暮らしていた。

会下山遺跡では複数の竪穴式住居跡や祭りなどが行われた祭祀場、火を焚いた場所、倉庫、ごみ捨て場、堀などが見つかっています。そのどれも保存状態がかなり良かったらしく、今もくっきりと集落の構成を見てとれます。だいたいは柵で囲われたことでその痕跡が分かりますが、とくに住居跡は円形で視認しやすいですし、ひとつひとつに丁寧な説明板があり分かりやすいです。また尾根伝いに住居跡が並ぶ中、少し下がった場所に高床式倉庫が一棟、再現されています。そんなものを見て歩いていると、ここには確かに人々が暮らしていて、「ムラ」のような結びつきがあったことを肌で感じられます。それは登呂遺跡では感じられなかった、よりリアリティのある感覚です。それがこんな身近にあるなんて、もっと知られてもいいのになと思うのでした。

会下山遺跡

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 会下山遺跡
所在地 兵庫県芦屋市三条町
問い合わせ先 0797-38-2115 | 芦屋市役所/教育委員会 - 生涯学習課
休業日 -
料金 -
駐車場 無料駐車場
公式サイト -
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/会下山遺跡
食べログ -
トリップアドバイザー -
LAST VISIT 202303

※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。

↓

近くのおすすめスポット

ページトップへ戻る