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神戸市立博物館 神戸市立博物館

神戸市立博物館

こうべしりつはくぶつかん □兵庫県神戸市
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6本の円柱が聳える、旧居留地の名建築。

神戸市立博物館

熱烈な趣味というわけではありませんが、特に話題の美術展にはよく通っています。そんな時、兵庫県で度々会場になるのは兵庫県立美術館と、この神戸市立博物館です。兵庫県立美術館は2002年に開館した比較的新しい美術館ですが、この三宮の旧居留地にある神戸市立博物館は1982年に開館、建物は1935年に建築された非常に見ごたえのあるものです。旧居留地の目抜き通りである京町筋に面して建っており、異国情緒を感じる街並みと見事に調和しています。

鉄製の格子や、重厚な青銅製の庇。

神戸市立博物館

当初は銀行として建てられた建物でした。旧三菱銀行本店や丸ビル旧館などを手がけた建築家・桜井小太郎氏による設計で、昭和初期の名建築のひとつとされています。銀行として長く使われていたのですが、神戸市が博物館を開館する際、それに相応しい建築として白羽の矢が立てられたのがこの建物でした。神戸市は代替地を銀行に提供し、この建物の譲渡を受けたそうです。正面に巨大な6本の円柱がそびえる姿は壮観です。またデザインされた鉄製の格子や、エントランス上部にある重厚な青銅製の庇も圧巻の存在感です。また裏手の壁面には大きな青銅製のレリーフやステンドグラスの丸窓など、凝った意匠に目がいきます。全体的な格式というか風格というか、神戸市がどうしても欲しかった理由がよく分かります。

エントランスすぐの、巨大な吹抜け空間。

神戸市立博物館

内部は3階建てのうち、エントランス付近は2層吹き抜けになっている巨大な空間。1階にはショップやカフェが入っていて、展示は主に2階と3階です。先ほど見た西側壁面のステンドグラスも内側から見られますし、目立たないところにある螺旋階段が実に素晴らしいデザインでした。
神戸市立博物館はその名の通り博物館なので、収蔵品としては基本的には歴史を辿る資料が多いです。考古資料や南蛮紅毛美術のほか、古地図、ガラス資料といった港町神戸ならではの主題を感じられるラインナップ。中には国宝の「桜ヶ丘銅鐸」や国重要文化財の「聖フランシスコ・ザビエル像」など、貴重な文化財を含む約5万点を所蔵しています。もちろん全て公開することは出来ないので、常設展に加えて定期的に特別展が催されたくさんのファンを抱えています。また定期的に話題の美術展も開かれるため、遠くからの来訪者も多い博物館なのです。

戦争や震災を生き抜いた、壮観な姿。

神戸市立博物館

神戸市立博物館は阪神淡路大震災の時、それほど大きな被害は出ませんでした。道を挟んで向かいの旧神戸居留地十五番館は全壊という悲劇に見舞われたのとは対照的に、一部の破損はあったものの致命的な損傷はなかったそうです。当初から頑丈に作られていたし、博物館として再出発する際に耐震工事も施されていたからです。建設から90年近くになる建物。戦争や震災を生き抜いて、今も壮観な姿を見せています。これからも永く、旧居留地の象徴のひとつとして時代を超えていってほしい建築物です。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 神戸市立博物館
所在地 兵庫県神戸市中央区京町24
問い合わせ先 078-391-0035 | 神戸市立博物館
休業日 原則として月曜
料金 -
駐車場 -
公式サイト https://www.kobecitymuseum.jp/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/神戸市立博物館
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298562-d325729-Reviews-Kobe_City_Museum_Kobe_Shiritsu_Hakubutsukan-Kobe_Hyogo_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 202208                         

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