東遊園地
ひがしゆうえんち □兵庫県神戸市
憩いの場であり、結束の場でもある。
神戸市の中心街である三宮にあり、市民に親しまれている公園です。東遊園地と呼ばれますがアトラクションや遊具などはひとつも無くて、憩いの場そして神戸市民の結束の場として、純粋に公園としての存在です。三宮のシンボルロードであるフラワーロードに面し、また神戸市役所と一体として整備されています。さらに歴史的にも神戸の街ならではの様々な経緯もあり、それも非常に興味深いものがある公園です。
1868年に開園した、歴史のある公園。
東遊園地が最初に設置されたのは1868年。神戸居留地に住む外国人専用の公園として誕生しました。運動場がメインで、ラグビー、テニス、クリケットなど、今で言う運動公園のような存在で、外国人居留遊園と呼ばれていました。その後日本人も利用できるようになり「内外人公園」などと呼ばれていましたが、1922年から「東遊園地」に改称され現在に至ります。東が付いているのは、居留地の東という意味。1890年には神戸倶楽部が建設されました。そこは外国人の社交場として文化的な交流も生まれ、様々な外国のスポーツや文化がこの場所から日本国内に広がったと言われます。園内にはボウリング発祥の地の碑・近代洋服発祥地の碑があったりするのです。
追悼と祈り、復興の象徴。
東遊園地で忘れてならないのは、阪神大震災以降の神戸市民にとっての追悼と祈り、復興の象徴となっていることです。毎年1月17日、東遊園地では阪神大震災の追悼行事が行われます。地震が発生した午前5時46分、市民が集い、祈りを捧げるのです。園内には震災で亡くなった6343人の名前が刻まれた慰霊と復興のモニュメントや、灯火を絶やさない1.17希望の灯りなどがあります。また震災からの復興を願って始まった神戸ルミナリエのメイン会場でもあります。東遊園地は毎年趣向を凝らしたイルミネーションで彩られ、人々が最も集まる場になります。ここは、神戸市民の心の拠り所でもあるのです。
今の時代に、生まれ変わる東遊園地。
そんな東遊園地が今、新しく生まれ変わろうとしています。今までの良さを受け継ぎつつ、より魅力ある公園を目指した工事が訪れた時点では行われていました。神戸市によって、さらなる日常的な賑わい創出と三宮という街の回遊性を増す目的で、今の時代に合った機能を持ち合わせた公園が計画されています。大きな芝生広場やカフェが作られ、園内に高低差を設けた上でデッキテラスが誕生したり、でも全体としては既存樹を出来るだけ活かした憩いの空間が目指されています。様々なイベントも今以上に対応できるよう、開放感の面でも考慮された計画だとか。今からその変貌が楽しみです。
歴史を紡ぐ、新しい花時計広場。
東遊園地の改修工事の横で、市役所の建替え工事も進められています。その影響で市役所の北側にあった大きな花時計が移設されることになりました。東遊園地の最南端には古くから噴水があり、噴水広場と呼ばれ親しまれてきました。その噴水が今は新しい花時計にとって代わり、花時計広場と名前を変えました。それを取り巻くように安藤忠雄氏設計による子供のための図書館「こども本の森 神戸」が2022年にオープン。東遊園地の南側部分が先行してリニューアルし、すでにたくさんの人たちで賑わいを見せていました。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 東遊園地 |
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所在地 | 兵庫県神戸市中央区加納町6-4-1 |
問い合わせ先 | 078-322-5420 | 神戸市役所 建設局 公園部 管理課 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | http://eastpark.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/東遊園地 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298562-d2489850-Reviews-Higashi_Yuenchi_Park-Kobe_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
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