中津商店街
なかつしょうてんがい □大阪府大阪市
劇的にレトロな商店街、未来はどうか。
中津というのは不思議な街です。大阪随一の繁華街である梅田からひと駅。歩いても10分ほど。しかし近年目覚ましく再開発される梅田に対して、すぐ近くなのに昔から何も変わらないのが中津です。木造家屋が密集、小さな事業所ビルが建ち並び、古い共同住宅が点在します。住民も多国籍で、さまざまな外国人の方を見かけます。ついた最近になって、そういった今中津にあるものを利用して新しい発信をするお店が増えたりしています。大都心梅田に近いことを考えると、これからの街の拡大が中津にまで及ぶことも予想できます。
明るいのは、屋根の無いアーケードだから。
そんな新旧が混ざり合う中津の街において、いまだに最も古めかしい一角が中津商店街です。間口の狭い木造2階建が密集して並び、その真ん中を貫くように真っ直ぐ200mほど。時間が止まったままの雰囲気が逆に魅力で、近年注目を浴び始めた商店街です。阪急中津駅から駅前の公園を抜けてすぐ、昭和の看板職人が作ったであろう赤文字の看板がいきなりレトロ感満載で迎えてくれます。道幅は2mくらいでしょうか、かなり狭く感じます。それこそ路地のよう。一応アーケードごついていますが、よく見ると屋根がありません。雨が降れば濡れる商店街です。土曜日でしたがシャッターを閉めた店舗がほとんどで、裏ぶれた様子がすごくいい感じです。平日はもう少し多くの店舗が営業しているのでしょうか。
懐かしいけど、新しい感覚。
そんな中でも開いているお店は、それぞれが最近できた感じのオシャレでこだわりのある店が多いようです。この日も中津商店街の中程にある、「月と太陽」というネパール料理店がお目当てでした。この店もまさにそうでしたが、昔ながらの店舗スペース、あるいは住居部分を上手く活用しています。懐かしいけど新しい感覚が、デザインなんかも含めてうまく演出されているというか。商店街にはカフェやレコード店など、同じように古い長屋をリノベーションした若者向けのお店が点在します。商店街の入口には今や超人気店となったカレー店「soma」があります。
レトロな書体や、壊れかかった感じ。
そういったお店を巡るのも楽しいですが、同じように古いままの店を見て回るのもまた楽しいものです。大体そういう店はシャッターが閉まっていますから、看板を見て楽しみます。レトロな書体や壊れかかった感じがたまりません。洋服店、薬局、電気店、化粧品店…昔は今より細分化されていたというか、とある分野に特化した店でやっていけたのでしょう。まるで地方のそのまた端っこの町にある商店街のようなラインナップです。またいつかシャッターを開いてほしいと思うものの、そうはいかないのが現実です。中津商店街では後継がおらず、単に住居となっている元店舗が多いそうです。今も2階で住んでらっしゃるから、なかなか次のステップにも行けない。この先どうなるのか、まだまだ不安が拭えない商店街です。
とはいえ、少しずつでも変わってきつつある現在。今はその一歩目を見る感じです。これからまだまだ化けていきそうな中津商店街。注目するなら、今からです。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 中津商店街 |
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所在地 | 大阪府大阪市北区中津3丁目16 |
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