旧波門崎燈籠堂
きゅうはとさきとうろうどう □兵庫県明石市
海辺にひっそり佇む、明石港の歴史証人。
明石海峡の急流で育つタイやタコが多く水揚げされることで有名な明石港。港近くの町では新鮮な海鮮をいただける名店や、魚な棚と呼ばれる商店街、あるいは名物の明石焼を出すお店がひしめいています。淡路島へ渡るジェノバラインという船着場もあったりして、観光客で大変な賑わいを見せ、港町ならではの活気に満ちたエリアです。
人知れず歴史を語る、小さな灯台。
その賑わいからさらに南へ歩いて5分ほど。明石港の入口付近に、地味ながらこの港のシンボルでもある古い灯台があります。観光客はほとんど来ることはない、人知れず歴史を語る小さな灯台。それが旧波門崎燈籠堂(明石港旧灯台)です。石造の灯台で、1657年に当時の明石藩主 松平忠国によって建造されたもの。もう400年近くこの港を見守ってきた、まさに明石港の歴史の証人です。諸説あるようですが、日本最古の石造の灯台とも言われています。国の登録有形文化財に指定されていて、やはり歴史的にも非常に価値のある史跡なのです。
青い海と青い空に、美しく映える。
日曜日の昼下がり、明石港の最先端。やはりここを訪れる人はいません。防潮堤の向こう側に、旧波門崎燈籠堂がポツンと立っています。周囲は日本全国の平均点のような港の岸壁で、歴史を匂わすようなものはこの灯台の他には何ひとつありません。時代に取り残されたかのように、この灯台が立つ5m四方だけが、タイムスリップしているかのように思えます。残念ながらこの時は工事中でフェンスが巡らされていて、近くまで行くことが出来ませんでした(どう侵入したのか、その中で釣りに勤しむ強者はいましたが)。
灯台は高さ約7mほど。石造の部分が大半で、四方のうち一方だけ石段が付けられています。最上部には木造の東屋みたいな灯籠が乗っかっています。独特のシルエットは、青い海と青い空、そして明石海峡大橋を背景に美しく映えています。もちろん今はここに明かりが灯ることはありません。ただ歴史の証人として、明石海峡の風を浴びて佇んでいます。これからも、ずっと。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 旧波門崎燈籠堂 |
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所在地 | 兵庫県明石市港町2-8 |
問い合わせ先 | - | - |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/旧波門崎燈籠堂 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022818-d14391485-Reviews-Kyu_Hatosaki_Torodo-Akashi_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202205 |
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