吹田操車場跡地
すいたそうしゃじょうあとち □大阪府吹田市
生まれ変わる場所の、新しい記憶。
今回ご紹介するのは、いつもよりはちょっとマニアックな場所。観光名所とは言えないですが、普段はなかなか目にすることのない色々な事に出会える場所です。吹田操車場跡地。今は再開発が進み、かなり大規模な新しい街区と、貨物車の駅に生まれ変わりました。東西交通の大動脈、JR東海道本線。大阪と京都のあいだにある、とにかく広大なこの土地にクローズアップしてみます。
JR岸辺駅は各駅停車しか停まらない、小さな駅です。この岸辺駅の西側から、東隣の千里丘駅まで、旅客車が走る複々線の4本の軌道のほかに、貨物車が走る軌道が最大20本ほど平行して走っているあたりがその場所です。とにかく広い。車窓からは積み上げられたコンテナがよく見えます。
JR岸辺駅の駅通路高架橋。JR東海道線の4本を含めて、なんと24本もの線路を跨いでいる。
近年の再開発で街が大きく変わった。
JR岸辺駅の駅舎。
約50haの操車場の、壮大な再開発計画。
吹田操車場は1923年に開設されました。当時は東洋一と言われたその面積は、なんと約50ha。甲子園球場13個分、とにかく広大なのです。それから約60年間、この場所は東西物流の最大拠点として日本経済の発展に大きな役割を担いました。でも車社会の到来を受けて衰退した貨物鉄道、その波には抗えずに、1984年に操車場としての役目を終えました。しかし今でも貨物駅として約27haが使われており、たくさんのコンテナの積み降ろしが見られます。
そして残りの約23haには巨大な病院や商業施設、ホテルや大規模なマンションが建てられ、壮大な国際健康都市が築かれたのです。岸辺駅には開発前に訪れたこともありますが、その変貌ぶりには目を見張るものがあります。
貨物線の巨大な操車場だったが、1984年に廃止。しかし今も貨物駅として使われている。
構内には無数のコンテナがスタンバイ。
線路沿いには緑道も整備されている。
壮観な眺めと、力強い貨物列車に魅せられる。
そんな吹田操車場跡地の一番の魅力は、駅から新街区をつなぐ高架橋から眺める、無数の線路を行き交う列車。なにせ交通の屋台骨、東海道本線。数多の特急列車も走ります。はるか、くろしお、サンダーバードといった錚々たる特急列車はもとより、トワイライトエクスプレス瑞風も駆け抜けます。それらを真上から見下ろす贅沢。
しかし、ここは昔から貨物鉄道の聖地なのです。重厚な機関車が引き連れる長い長い貨物列車が、やはりこの場所では主役です。無骨な車体に並ぶカラフルなコンテナ。包み隠そうともしない軋み音。いつ終わるのか見ていてワクワクする長い編成。なにか、貨物列車ってあらためて眺めると、色んな魅力を持っています。そして彼は、堂々たる出で立ちで、果てしもない長距離を旅しているのです。僕は鉄道マニアではありませんが、やっぱり男子。乗り物には興味が湧くものです。だからこの壮観な眺めと、力強い貨物列車を見に、また吹田操車場跡地を訪れるに違いありません。
力強く駆け抜けていく貨物列車。重厚な機関車が引き連れる長大な列車は、見ごたえがある。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 吹田操車場跡地 |
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所在地 | 大阪府吹田市芝田町1 |
問い合わせ先 | 06-6384-1231 | 吹田市 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.city.suita.osaka.jp/kenko/1018092/1024743/1024872/1016102.html |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/吹田操車場跡地 |
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