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友ヶ島 友ヶ島

友ヶ島

ともがしま □和歌山県和歌山市
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ
オススメ度

自然が作りだす、遺跡が生まれる過程を目にする。

友ヶ島

島に降り立つと、一瞬にして特別な場所にたどり着いたのが分かります。潮と緑の匂い、それは島特有の香り。初夏の爽やかな風が桟橋を吹いていて、静かな波の音と、季節に鳴き出した蝉の声が出迎えてくれます。想像はしていたけど、まず感じたことは、期待を大きく上まわる別世界感。もっと早く訪ねていたら良かったと、早くもそう思い知らされました。
桟橋からはすぐに散策道が始まります。右へ行くか、左へ行くか。港に少し集まる松林の木陰で、しばし思案してから出発します。そうするとすぐに人工的な物事が少なくなり、ある種、流れ着いた無人島を探検するような気分に。まずこれがひとつ、友ヶ島の魅力です。

紀伊水道に浮かぶ、静かな無人島。

友ヶ島

友ヶ島は和歌山の最西端、加太の町から船で渡る、紀伊水道に浮かぶ無人島です。無人島といっても人が定住していないだけで、昼間は僕たちのような観光客、または探検気取りの人々が多く訪れています。4つの島の総称が友ヶ島で、メインなのが沖ノ島ですが、頭の中ではこの島が友ヶ島になってしまいます。
島にはいくつかの散策ルートが設けられていて、今回は比較的短いルートを選択。名所探訪コースという、3.3kmほどのルートです。

島全体が、戦争遺跡であるということ。

友ヶ島

基本的には島を半周するルートなので、アップダウンが多いです。歩きやすい靴でないと、少しきついかも。でも素晴らしいのは、その道すがらずっと、美しい景色が続いていることです。太陽をキラキラと跳ね返す海原や、その向こうに霞む淡路島。見上げれば若葉をたっぷり纏った緑のトンネル。この島は暖かく、照葉樹林のパラダイスなのです。
そして友ヶ島を友ヶ島たらしめているのが、この島全体が戦争遺跡であるということ。明治時代、大阪湾へ侵入する外国艦隊の防御のため砲台が設置されたのを皮切りに、第二次世界大戦まで要塞として使われていたのです。基本的には敵対国から国を守る施設のため、当時の日本地図には友ヶ島は載っていなかったんだとか。

自然と融合し、不思議な魅力を持った。

友ヶ島

戦後はそれらの軍事施設は使われなくなり、武器などは撤去されたものの、砲台や弾薬庫、観測所などの建物は残されました。半ば打ち捨てられたこれらの建物は、その後70年の月日と風雨が時を刻み込み、元々この島に息づいていた自然と融合し、今のような不思議な魅力を持つに至ったのです。
さて、今回の記事では、友ヶ島で大きな魅力を感じた「第2砲台跡」「第3砲台跡」「友ヶ島灯台」については割愛し、別の記事でご紹介しようと思います。いずれも、この別世界で出会ったかなり印象的な建物だったのです。この島がラピュタのようだと言われるに値する、とても素晴らしい体験でした。

「トモガシカ」と呼ばれる、島の鹿。

友ヶ島

また友ヶ島を散策していると、たくさんの動物達にも出会いました。木の上を跳ね回るリスや、清々しい空を舞う鳥たち、名前も分からないたくさんの虫たち、そして大きな雄鹿。散策マップには「トモガシカ」と紹介されている、友ヶ島のキャラクター的な存在の鹿です。奈良や宮島の鹿みたいに人には慣れていない、野生の鹿なんですが、ちらっと目にすることが出来ました。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 友ヶ島
所在地 和歌山県和歌山市加太
問い合わせ先 073-459-0314 | 友ヶ島案内センター
休業日 -
料金 友ヶ島汽船:大人往復2,000円、小人往復1,000円
駐車場 無料駐車場
公式サイト -
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/友ヶ島
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298204-d1310351-Reviews-Tomogashima_Island-Wakayama_Wakayama_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 201605                         

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