友ヶ島・第2砲台跡
ともがしま・だい2ほうだいあと □和歌山県和歌山市
やがて建築さえ、自然へと還る。
海、廃墟、無人島というフォトジェニックな風景が、旅情を最大限に刺激する友ヶ島。加太港から友ヶ島の群島で1番大きな島・沖ノ島の小さな桟橋まで船で渡ります。
そして島を歩き出して最初にたどり着くハイライトのひとつが「第2砲台跡」。紀伊水道に突き出す、いや、もはや崩れ落ちそうなほどに海にキワキワのところに佇む建物群です。見るからに非常に危ない状態なのか、立ち入りは禁止されていますが、この島で初めて出会う戦争遺跡とあって、できるだけ近寄ってまじまじと観察。それにしても海を見下ろす崖の上に、今にも崩れそうになった建物と美しい海原とのコントラストがとても印象的。すぐ横に小高い山があるのですが、中腹まで登って第2砲台を見下ろすと、映画かポスターから切り取ったような絶景にも出会えました。
戦争遺跡である友ヶ島のハイライトのひとつが「第2砲台跡」。日本近海に侵入する外国船への砲撃を任務としていた。
波打ち際で崩れかかった建物。
海を見晴らす高台の平地。
ノスタルジックな、軍事要塞の廃墟。
レンガとコンクリートでできた大きな建物。第2次世界大戦までは軍事要塞であった友ヶ島において、日本近海に侵入してくる外国船への砲撃を任務として使われていました。戦後はその役目を終えるとともに解体。一部は爆破されたそうです。さらなる風化や浸食で現在のような姿になりましたが、それが本当にノスタルジックで、軍事要塞の廃墟という要素も相まって唯一的な景観を見せています。
本当にノスタルジックな景観で、軍事要塞の廃墟という要素も相まって唯一的な光景が見られる。
レンガとコンクリートの建築物だった。
終戦後、建物は爆破されたのだそう。
威容を誇った要塞も、今は崩壊寸前。
かつては威容を誇った要塞も今は崩壊寸前であり、美しい色をした蔦や芝生が何も知らないかの様子で、純真無垢に建物を覆っています。また目の前には静かで大きな海が広がってそのコントラストは鮮やかで、朽ちた建物が自然に戻ろうとする過程を見るような感覚。大自然と人工物が対峙したときの進行形結論を見た気がしました。
最も海際の様子。今にも崩れていきそうなほど、崩壊寸前の「第2砲台跡」。
残された建物の残骸がそのままにされている。
近くの小山から第2砲台跡を見下ろす。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 友ヶ島・第2砲台跡 |
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所在地 | 和歌山県和歌山市加太 |
問い合わせ先 | 073-459-0314 | 友ヶ島案内センター |
休業日 | - |
料金 | 友ヶ島汽船:大人往復2,000円、小人往復1,000円 |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/友ヶ島 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298204-d1310351-Reviews-Tomogashima_Island-Wakayama_Wakayama_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 201605 |
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