宮島
みやじま □広島県廿日市
太古から崇められてきた、神聖なる島。
世界遺産の厳島神社がある安芸の宮島。太古から信仰の島として崇められ、美しい時間とそれを積み重ねてきた歴史が色濃く薫る、中国地方を代表する名所です。松島、天橋立と並んで日本三景として数えられる宮島、瀬戸内海に浮かぶ周囲約29kmの小島に渡ると、自然と歴史そして日本人に普遍的な美意識に満ちた島の雰囲気に、すぐさま体が無意識に癒されてゆきます。20年ぶりに訪れた宮島では、あの少年の頃には気づかなかった、迫ってくるような美しさに圧倒されました。
日本三景のひとつとして知られる「安芸の宮島」。厳島神社をはじめ、古来から神の島として崇められてきた。
宮島の玄関口となるフェリー乗り場。
厳島神社の後ろに、弥山がそびえる。
できることなら、宮島で一泊を。
フェリーから出て桟橋を渡り、人懐っこい鹿と戯れ、土産物街をそぞろ歩き、海に浮かぶ大鳥居、それを眺める厳島神社、見上げれば荘厳な千畳敷と朱が眩しい五重塔。清水と清風が柔らかに流れる紅葉谷公園、豊かな森をしたがえてそびえる弥山、そして水彩画のように穏やかな瀬戸内海の多島美。歩いて回れるエリアに魅力的なポイントがぎゅっと凝縮されていて、宮島は玉手箱のように楽しませてくれます。
桟橋から厳島神社までの間に広がる土産物街では、もみじ饅頭やあなごめし、そして焼きガキといった宮島名物を売る売店や料理店、老舗旅館が立ち並んでいます。新名物、紅葉堂の揚げもみじも是非とも。できることなら宮島で一泊して、魅力いっぱいの宮島を満喫したいところ。ひとつひとつ、じっくりと時間をかけて楽しみたい素敵な島です。
奈良と同じように、宮島には鹿たちが自由に街中を歩き回っている。人慣れしていて店の中まで入ってくる子も。
間近で見た厳島神社の大鳥居。
拝殿と本殿の手前にある祓殿。
厳かな雰囲気に包まれた拝殿から本殿を拝む。
鹿たちはのんびりと島時間を過ごす。
根底にある、島そのものを崇拝する自然信仰。
ちなみに宮島は江戸時代から始まった通称で、正式には厳島。標高535mの弥山をご神体とし、島そのものを崇拝する自然信仰が有史以前からあったとも言われます。やがて神を拝むための場所として6世紀頃に厳島神社が創建され、以来長きに渡って厚い信仰を集めてきました。神聖な島であるがゆえに血や死といったケガレを忌避する伝統があり、実は墓はひとつもなく、土に農具を入れる耕作も禁じられた島なのです。聖域のため人の手が入らず、日本古来からの自然が残る島でもあり、厳島神社のほかに弥山原始林も世界遺産に登録されていることは意外に知られていません。そんなことを前もって知っていると、単なる観光スポットではない、宮島の本当の素顔が見えてくるのでした。
弥山をご神体とし、島そのものを崇拝する自然信仰が有史以前からあったとも言われる。
切り取られた風景が美しい「千畳閣」。
新緑と紅葉が美しい「紅葉谷公園」。
「牡蠣屋」で広島特産の牡蠣料理を。
鹿たちとのんびり過ごす時間。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 宮島 |
---|---|
所在地 | 広島県廿日市市宮島町 |
問い合わせ先 | 0829-44-0111 | 宮島観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | http://www.miyajima.or.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/厳島 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022438-d1161271-Reviews-Miyajima-Hatsukaichi_Hiroshima_Prefecture_Chugoku.html |
LAST VISIT | 200905 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。