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阪堺電車 阪堺電車

阪堺電車

はんかいでんしゃ □大阪府大阪市
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愛称は「チン電」、哀愁を乗せて走るレトロな路面電車。

まさかこんな大都会に、いまだにチンチン電車が走っていたとは、初めて知った時にはなかなかの衝撃でした。大阪市南部のハブステーション・天王寺駅から堺市中心部まで、路面を走る一両編成のレトロな電車。古き良き時代のセンスを纏って走る路線距離は14kmほど。今も現役の歴史案内人です。
天王寺駅周辺といえば、近年目覚ましい開発が行われ、近代的な施設がいくつも立ち並ぶ街。特に最近も大規模な再開発が進行中で、これからもどんどん発展していくエリアです。でもどこかに、この街は昔の面影を残そうとしています。それは人間が意図して残そうとしているというより、むしろ街自身がそれを望んでいるかのような、ちょっと独特のパワーがあるような感じ。

阪堺電車

近代的な施設がいくつも立ち並ぶ天王寺界隈を、場違いなほどのんびりと阪堺電車が走っている。

阪堺電車 阪堺電車

阪堺線終着駅の「浜寺駅前」駅。

阪堺電車 阪堺電車

昔ながらの路面の軌道が懐かしい。

そんな街に、阪堺電車はなくてはならない屋台骨。

言葉ではなかなか伝わりませんが、この街はいい意味で昔からの大阪人気質が土台になって形作られているような気がします。だから上物が建て替わっても、昔からの街の空気は変わらないような。そんな街に、阪堺電車はなくてはならない屋台骨です。
阪堺電車が産声を開けたのは明治33年。当初の会社名が面白くて、その名も「大阪馬車鉄道」。読んで字の通り、当時はレール上の客車を馬が引いて走っていたそうです。それが現在の上町線。一方、通天閣近くの恵美須町から堺市まで走っている阪堺線は明治44年の開通です。

阪堺電車

沿線はまさに大阪の下町。郷愁を誘う鉄道風景がそこかしこにある。

レトロでノスタルジックな、大阪の情緒を乗せて。

上町線と阪堺線は、ちょうどアルファベットの「X」のようにクロスしていて、いわゆる「ダイヤモンドクロス」と呼ばれる、鉄道の十字交差が見られるのもファンにとっては魅力。沿線沿いには住吉大社浜寺公園、千利休や与謝野晶子ゆかりの地など、歴史や名所旧跡が多いのも特徴。時間をたっぷり使って、レトロでノスタルジックな大阪の情緒を楽しめる電車です。日本最古の車両もまだまだ現役で走っているそうで、地元では「チン電」の愛称で親しまれています。

阪堺電車

レトロでノスタルジックな大阪の情緒を楽しめる電車が今も活躍している。

これからも受け継がれるべき、素晴らしき文化遺産。

このご時世に、なぜ今も存在しているのか。忙しいこの世の中で、すぐ横に便利で速い私鉄が走っているのに。でもそれは、乗ってみれば分かります。街の人々はきっと「チン電」が大好きなのであり、僕らみたいな旅人もこんな情緒が大好きなのです。これからも受け継がれるべき、素晴らしき文化遺産です。

阪堺電車

すぐ近くをJRも南海も走っているのに、なぜ阪堺電車が残っているのか。その理由を考えてみたなくなる。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 阪堺電車
所在地 大阪府大阪市住吉区清水丘3-14-72(本社)
問い合わせ先 06-6671-3080 | 阪堺電気鉄道総務課
休業日 -
料金 -
駐車場 -
公式サイト http://www.hankai.co.jp/
wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/阪堺電気軌道
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d8603667-Reviews-Hankai_Tramway-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html
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