教祖祭PL花火芸術

50年以上続く歴史、1000mのナイアガラが名物。

毎年８月１日、大阪南部の夏の夜空をひときわ明るく焦がす大きな花火大会が催されます。その打ち上げ数は世界最大とも言われる12万発。2008年で言うと大阪で次に多いのが「なにわ淀川花火大会」の約2万発、東京で最も多いのが隅田川花火大会の約2万発ですので、いかにその数が多いかが分かります。1953年から続く歴史ある花火大会でもあります。
会場周辺は例年大混雑なので、ひと駅離れた場所から見物することにしました。打ち上げを待つあいだ、深い藍色の東の空に、大きな月が顔を出しました。満月にちょっと満たないくらいの月で、いわゆる「ムーン・イリュージョン」と呼ばれるとても大きな月です。人々と同じように、花火が打ち上げられるのを見にやって来た見物客のように見えました。

全国有数の大規模花火大会として知られた「教祖祭PL花火芸術」。河内の空を焦がす特大スターマインで知られた。

烈火のごとく打ち上げられる、花火の壮観。

そして時間が月を磨きあげるかのように、次第に空が暗くなるにつれ月は徐々に明るさを増してゆきます。やがて気がつけば、まるで叩けば割れそうなくらい明るい月になっていました。
花火が始まり、まさに烈火のごとく打ち上げられる様は壮観です。大きな尺玉花火がとめどなく打ち上げられ、名物の1000mにも及ぶナイアガラ。一度に8000発を使うというスターマインは圧巻です。南河内の夜空は真昼のように明るくなり、轟音は胸に振動となり体を揺さぶり、人々は声にならない声をあげて圧倒されてしまいます。それは本当に壮絶なスペクタクルで、あの大きな月のうさぎ模様をも焦がしてしまいそうな大爆発でした。

コロナ禍以降開催されておらず、最後の開催は2019年。復活が待たれている。

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