浜寺公園駅旧駅舎
はまでらこうえんえききゅうえきしゃ □大阪府堺市
歴史的に貴重な、記憶をつなぐ駅舎。
古くから白砂青松の美しい海水浴場、そしてそれに付随する高級住宅地が開発された浜寺公園一帯。その最寄駅にふさわしい建築として、南海本線の浜寺公園駅は設計されました。設計を担当したのは、東京駅や日本銀行本店、大阪では大阪市中央公会堂など、日本を代表する建築家・辰野金吾氏です。1897年に開業した浜寺公園駅(当初は浜寺駅)は、10年後の1907年に、新しい意匠で建築されました。そして100年以上が過ぎた今でも、歴史的に非常に価値のある建物として、我々は浜寺公園駅を見ることができるのです。
浜寺公園駅旧駅舎は1907年から2016年まで使われた。国の登録有形文化財に登録されている。
現在はギャラリーとして使われている。
現役時は最古の私鉄駅舎だった。
再び、駅舎として活躍する未来。
実は2020年現在では、この駅舎はギャラリーとして利用されています。駅自体は新たに高架駅として建設中なのです。当初あった場所から約30m、西側へと駅舎まるごと移動され、今の場所に建っています。新駅が開業したら、そのエントランスとして、また駅舎として新しい歴史を刻むことになっています。
建物は木造の平屋建て。ハーフティンバー方式と呼ばれ、柱や梁を表に出して見せる技法で作られています。その貴重な様式から、今では国の登録有形文化財に指定されています。
建物は木造の平屋建て。ハーフティンバー方式と呼ばれ、柱や梁を表に出して見せる技法で作られている。
建設当時のような、まぶしさを湛えて。
向かって右側の部屋、今は浜寺ステーションギャラリーとして利用されている一画は、かつては貴人たちが利用した一等待合室だったそうです。土地の記憶と歴史を感じさせる造りです。
西日を正面から浴びて、どこか可愛らしさのある赤い屋根が青空に映えています。白い壁は太陽に照らされてさらに白く、建設当時のようなまぶしさを湛えているようです。やがて再び駅舎として活躍する日が来るまで、浜寺公園駅旧駅舎はひとときの間、浜寺の海を見つめて佇んでいます。
設計は東京駅や日本銀行本店、大阪では大阪市中央公会堂など、日本を代表する建築家・辰野金吾氏。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 浜寺公園駅旧駅舎 |
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所在地 | 大阪府堺市西区浜寺公園町2丁232 |
問い合わせ先 | 072-267-1230 | 浜寺公園駅舎保存活用の会 |
休業日 | 火曜日 |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | http://hamaderastation.com/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/浜寺公園駅旧駅舎 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g654326-d4086530-Reviews-Hamadera_Park_Station-Sakai_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202003 |
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