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犬島 犬島

犬島

いぬじま □岡山県岡山市
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離島独特の時間に、身を任せる開放感。

犬島

アートの島としてその名を知られる直島から、船で約60分のところに浮かぶ周囲約4kmの小さな島が犬島。大正時代に盛んだった銅の精錬所は1920年から廃墟のまま放置されていましたが、煉瓦造りの煙突や建物が持つ美的な存在感、さらに近代産業遺産としての歴史的な価値が見直され、相次ぐアーティストの参画によって整備されました。直島と同じくベネッセの運営で行われ、また「犬島時間」と呼ばれるアートプロジェクトが毎夏に行われていて、直島に次いでアートの島としてよく知られるようになりました。

身の回りにある自然が、時間の指標。

犬島

犬島へは直島からシャトル船が出ているほか、本州側からも直接渡ることができます。日本のエーゲ海とも呼ばれるマリンリゾート地・牛窓から西へ約8kmほどの、とてもとても小さな港、宝伝港から連絡船が出ています。宝伝から犬島はもう目と鼻の先で、港からは犬島の象徴的な煙突群がよく見えています。犬島へはこの小さな漁港の小さな桟橋から、5分ほどで到着します。
犬島に降り立ってまず感じるのは、やっぱり離島独特のあのゆる〜い時間の流れと開放感。誰も何も急がず、潮と風と空が時間をコントロールします。時刻表やタイムカードや会議じゃなく、身の回りにある自然が時間の指標。そしてその場合、もはや分単位の時間は必要なく、だいたいの時間で物事を考えることになります。そのことが作り出す心の余裕とか安心感といったものが、開放的な気持ちにさせてくれます。煩わしいことも多い日常との「蝶番」が外れ、ゆるんだ体と心で島を歩き始めます。

島の生活を支えてきた、巨大な精錬所跡。

犬島

銅の精錬が盛んな頃、この小さな島にも5000人が暮らしたといいますが、現在は人口50人程度。港に近い地区に集落があります。古くから花崗岩の採石地として知られ、大阪城の石垣や大阪港の岸壁の礎石として使われた歴史があります。そんな岩の島の中に、犬によく似た形の「犬石」という岩があり、犬島という名の由来とされています。
そんな犬島の見どころとして、まずは巨大な精錬所跡。明治から大正にかけての約10年間、銅の精錬所として稼働し、島の生活を支えた工場の跡地を利用して建てられた美術館です。空調や過度な照明を一切使っていないという独特の建物で、ふだんは柳幸典氏によるアート作品が展示されていて、カフェも併設されています。さらに広大な敷地には操業時の建物や煙突も保存され、近代日本産業の歴史を伝える貴重な資料ともなっています。

集落の合間合間に、アートが輝きを放つ。

犬島

また集落のエリアでは、直島でもおなじみの家プロジェクトが実施されていて、妹島和世氏が手掛けた4つのプロジェクトが展開されています。島の人々の暮らしの中に溶け込むように、それぞれの作品が集落の合間合間に輝きを放っています。
犬島の明るくて緩やかな雰囲気に呼応するように、凪いだ時間の中を歩いて鑑賞します。小さな島だから半日あれば十分ですが、島内には宿泊施設がいくつかあります。犬島のとてつもなくゆったりとした時間の流れが、一体夜になればどんなものになるのか、そんなことを今度は確かめてみたいと思いました。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 犬島
所在地 岡山県岡山市東区犬島
問い合わせ先 086-944-5038 | 岡山市東区総務地域振興課
休業日 -
料金 -
駐車場 なし
公式サイト http://www.city.okayama.jp/higashiku/soumu/soumu_00099.html
wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/犬島
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298134-d6963521-Reviews-Inujima-Okayama_Okayama_Prefecture_Chugoku.html
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