美ヶ原
うつくしがはら □長野県上田市
圧倒的スケールで広がる日本屈指の絶景高原。
美ヶ原高原美術館あたりにたどり着いたのは夕暮れ時でした。日中賑わいを見せるたくさんの観光客はもうほとんどが下山しているようで、大きな駐車場には車が数台残っているのみでした。美ヶ原の夕刻は、真夏というのに体が震えるくらい寒くなっていました。
美ヶ原は、圧倒的なスケールと雄大な眺望が広がる日本屈指の高原。太古、連なるいくつもの火山が侵食してできた広大な台地です。東西約8km、南北約10kmの溶岩台地には、最高峰2034mの王ヶ頭をはじめ、王ヶ鼻、茶臼山、牛伏山、鹿伏山といった2000m級の山々が、まるでなだらかな丘が広がるように続きます。一体として日本百名山にも選ばれた名峰でもあります。
2,000m級の山々がなだらかな丘のように連なり、一体として日本百名山にも選ばれた名峰。
見どころのひとつ、「美ヶ原高原美術館」。
高原での数々の屋外展示で有名な美術館。
美ヶ原のシンボル、美しの塔をめぐるコースが人気。
数多くのハイキングコースを歩けば、高山植物の宝庫と呼ばれるほどの貴重な植物を楽しめます。特に美ヶ原のシンボル・美しの塔をめぐるコースが人気。放牧の牛たちが午後にまどろみ、可憐な花たちが風にそよぐ光景は美ヶ原ならではの風景です。そして圧巻は360゜の長大な山岳風景。北・中央・南の3つのアルプス、八ヶ岳、浅間山、富士山までの壮大なパノラマ。美ヶ原からは、日本の標高10傑の名山がすべて見渡せると言われています。
目の前に広がる景色全部が濃いオレンジ色に染まり、美術館のある高台からは、西側に徐々に分厚くなっていく雲海の様子が眺められました。雲海はよく見ると全体がゆっくりと動いていて、まるで滔々と流れる大河のように、東へなびいていました。
数多くの散策コースを歩けば高山植物や放牧の牛たち、さらに雄大な山岳風景に出会える。
美ヶ原高原美術館の作品群。
美ヶ原から見た、夕暮れの雲海。
雲海の上には、他に雲ひとつなく澄んだ空。
雲海の上には他に雲ひとつなく、澄んだ空は東の夜に向けて見事なグラデーションを見せています。西の夕暮れの空と雲海との境目には、ほのかなオレンジ色をした太陽の残り火が空の下限を示していました。
美ヶ原からの帰りには、さっきまで見た絶景の雲海の中を通ることになります。先が見えないほどの濃いガスの中を走るんですが、それを抜けると雲海の下にはまだ太陽がありました。霧の中に太陽は乱反射し、視界全体がフラッシュしたような眩しさ。それはとても幻想的な光景でした。
夕方になると息を呑むような圧巻の雲海が現れた。まさに至上の絶景。
やがて美ヶ原にもガスがかかってきた。
山の端に消え落ちる夕陽。
霧に包まれる帰路のビーナスライン。
日中は爽快なドライブが楽しめる。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 美ヶ原 |
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所在地 | 長野県上田市・松本市・長和町 |
問い合わせ先 | 0268-86-2331 | 美ヶ原高原観光協議会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.utsukushi2034.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/美ヶ原 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298117-d2042901-Reviews-Utsukushigahara_Highlands-Nagano_Prefecture_Chubu.html |
LAST VISIT | 201405 |
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