円窓亭
まるまどてい □奈良県奈良市
NEWS! | 円窓亭は奈良公園の浅茅ヶ原にありましたが、2022年に春日大社萬葉植物園に移築されました。 |
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丸い窓に切り取られる、豊かな自然の景観。
奈良公園の中でもひときわ静かな浅茅ヶ原一帯。なだらかな起伏のある丘に多すぎず少なすぎず絶妙なボリュームの森があり、日溜まりと木陰が交互に繰り返される、その明暗が美しい場所です。陰になったベンチに腰かけてもあたりは明るく、緑のセロファンを通したような景色が広がります。ここにいると人も鹿も自然とそれに身を浸らせたくなり、木と木の間から吹いてくる風にそよいで腰を下ろします。
そしてそんな木立ちの中に埋もれるように佇む、小さな建物があります。萱葺きのかわいらしい形をした屋根と、四方にある丸い大きな窓が印象的な、古い木造の建物。
奈良公園の浅茅ヶ原にぽつんと建っていた「円窓亭」。現在は萬葉植物園に移築されている。
元々は春日大社の経蔵として建てられた。
近くには有名な「片岡梅林」もある。
人知れずひっそりと佇立する、重要文化財の建築。
円窓亭と呼ばれるこの建物は、かつて春日大社の経庫だったもの。重要文化財で、鎌倉時代の建築といいますから相当歴史のある建物ですが、人知れずひっそりと佇立していて、半ば無造作にこの場所に持ってこられたようにさえ感じられます。でもこの円窓亭、見れば見るほど珍しい造りで、独特な存在感を放っています。丸い窓にトリミングされる向こう側の景色、黒褐色の壁板と新緑のコントラストは絵に描いたように美しいものです。
そして円窓亭のすぐそばには片岡梅林があり、早春にはほのかな梅の香りが漂います。あの丸い窓をすり抜けて円窓亭の歴史の香りを纏い、そして梅の香りは浅茅ヶ原へ広がってゆきます。浅茅ヶ原はそうして春の到来を近くに感じ、そろそろ新しい芽吹きへの準備が始まります。
鎌倉時代の建築で、国の重要文化財。1893年に浅茅ヶ原に移されて以来130年ぶりに春日大社境内に戻ることとなった。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 円窓亭 |
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所在地 | 奈良県奈良市高畑町 |
問い合わせ先 | 0742-22-3900 | 奈良市観光センター |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | https://narashikanko.or.jp/spot/structure/marumadotei/ |
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LAST VISIT | 201812 |
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