川湯温泉
かわゆおんせん □和歌山県田辺市
「仙人風呂」は川をせき止めた、日本一巨大な露天風呂。
和歌山県は温泉の宝庫。白浜、勝浦、竜神、湯の峰など、強烈な個性を持った温泉がひしめき合う中、熊野の山深い場所に湧き出すのは川湯温泉。10軒ほどの温泉旅館が山間に寄り添うように並ぶこぢんまりとした温泉街、その横を流れる熊野川の支流・大塔川の川底から、熱い湯が湧き出していることで有名です。
11月から2月の間、温泉が湧き出している付近の川の流れをせき止め、そのまま浴槽にしてしまうという天然の露天風呂が人気。仙人風呂と呼ばれ、江戸初期から続いているそうです。なぜこの期間だけなのかというと、冬は夏に比べると川の流量が少なく、せき止めることで十分に温まる湯温になるのだとか。50m×15mもある超巨大なもので、シチュエーションもサイズもワイルドな露天風呂です。
大塔川の河原を掘れば温かい湯が湧き出すという特殊な温泉。川の水が少なくなる冬期には「仙人風呂」が開設される。
温泉に来たのか、川遊びに来たのか。
川面からはもくもくと煙立つ湯気。川底からは約70℃の温泉が湧き出ています。熊野の清冽な水と上手く混じり合うように川の流れが調節されていて、入浴にちょうどいい温度に整えられています。とはいっても広大な露天風呂の部分部分で湧き出しているので、熱いところとぬるいところがあり、自分好みの場所を探すのもまた面白いものです。
冬以外の季節に仙人風呂はありませんが、温泉は休みなく湧き出しています。持参したスコップで河原を掘って、自分だけの露天風呂を作るのが定番のスタイル。なんとも野趣あふれる自然の温泉。温泉に来たのか、川遊びに来たのか、両方の楽しさがあるのはなんだか不思議な気持ちにもなります。
流れる水の清らかさ、心地よいせせらぎに身を任せて、見上げる山々の大きいこと。谷間の特等席で湯に浸っていると、まさに大自然に包まれているような感覚をたっぷり味わえる秘境の温泉でした。
温泉街自体はさほど大きくはなく静か。熊野本宮大社からも近く、立ち寄り湯にも便利。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 川湯温泉 |
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所在地 | 和歌山県田辺市本宮町川湯 |
問い合わせ先 | 0735-42-0735 | 本宮町観光協会 |
休業日 | - |
料金 | 無料 |
駐車場 | あり |
公式サイト | http://www.hongu.jp/onsen/kawayu/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/川湯温泉_(和歌山県) |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023661-d1371496-Reviews-Kawayu_Onsen-Tanabe_Wakayama_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 200612 |
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