正倉院
しょうそういん □奈良県奈良市







<日本の宝物を、大切に守り続けたタイムカプセル。>
奈良の東大寺に隣接する「正倉院」。1200年以上にわたり、天平時代の宝物を守り続けた奇跡のタイムカプセルです。校倉造の建築様式は、宝物を守るための先人の知恵が凝縮されています。毎年秋に開催される正倉院展では、その一部が公開され、天平文化の奥深さを感じられます。本記事では、正倉院の魅力やアクセス、実際に訪ねて分かったオススメ情報などを詳しく紹介します。
日本の宝物を、大切に守り続けたタイムカプセル。
毎年10月に奈良国立博物館で催される正倉院展はいつも歴史ファンの注目の的ですが、その時に展示される宝物が収蔵されているのが、正倉院です。正確には昭和になって建築された西宝庫というコンクリートの建物に保管されているんですが、正倉院が756年頃に建てられて以降、約1200年に渡って天平時代の傑作をありのままに守り続けてきました。それは世界的に見ても、奇跡と言えるほど貴重な役割を果たしたと言われます。
唐代の中国や西アジア、遠くはペルシャなどからの絵画やガラス器、陶器、楽器、刀剣など、シルクロードの東の終点と呼ばれるにふさわしい国際色豊かな美術工芸品のコレクション。歴史の玉手箱に詰め込まれたのは約9000点。そのどれもが珠玉の美しさをそのままに今も大切に保管されています。

正倉院は奈良時代に花開いた天平文化の宝物を、1,200年の時を超えて今に伝えている。


正倉院は大仏殿の裏にひっそりと建っている。


1998年には世界遺産に登録された。
飾らない奈良の奥ゆかしさが、凝縮されているような静寂。
校倉造で知られる正倉院は正面の幅が約31m。実際に見てみると、教科書の写真とはまた違って、ほんとに大きく堂々とした建物です。約2.5mの高床や鼠返しなど、宝物を守るために施された数々の仕組みは当時の高い知識と技術を物語っています。
正倉院は東大寺の裏手にあり、大仏殿や興福寺ほどの人出はなく、いつもひっそりと静寂を保っています。そしてそこには、飾らない奈良の奥ゆかしさが凝縮されているように見えます。賑やかな大通りや有名な観光名所ももちろん素敵なのですが、時計の針が止まり、すすを被ったような色の空気が流れる場所こそ、本当の奈良の良さがにじみ出ているところだと思うんです。周囲の豊かな古代の緑に囲まれた正倉院は、そんな空気の中で日本の宝物を今に運び続けた偉大なタイムカプセルなのでした。

校倉造の正倉院は、約2.5mの高床や鼠返しなど、宝物を守るために施された数々の仕組みを備えている。


756年建造の正倉院は、建物そのものも国宝。


約3.3万枚ある瓦の中には、奈良時代の瓦もあるという。
photo.
アクセスマップ
■電車でのアクセス
- 近鉄奈良駅 下車、徒歩約22分またはバス利用(今小路下車)
- JR奈良駅 からバスで「今小路」へ、徒歩約10分
■バス案内
近鉄奈良駅前から「118系統」または「153系統」に乗車 → 「今小路」下車 → 徒歩約8分
■車の場合
正倉院に専用駐車場はありません。
奈良公園周辺の有料駐車場をご利用ください。
詳細情報
名称 | 正倉院 |
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所在地 | 奈良県奈良市雑司町129 |
問い合わせ先 | 0742-26-2811 | 宮内庁正倉院事務所 |
休業日 | 土・日・祝日、振替休日 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | http://shosoin.kunaicho.go.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/正倉院 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298198-d1385986-Reviews-Shosoin_Temple-Nara_Nara_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 201911 |
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