興福寺
こうふくじ □奈良県奈良市
五重塔、実は奈良で一番高い建物。
五重塔が水面に映る風景が有名な猿沢池から、通称「五十二段」と呼ばれる石の階段をのぼったところにあるのが興福寺です。奈良の玄関口・近鉄奈良駅から奈良公園に向かって歩くと最初に出会う社寺で、世界遺産にも登録されている、古都奈良を代表する寺のひとつです。
興福寺は2010年に創建1300年を迎えました。飛鳥時代の豪族、藤原鎌足とその子息の藤原不比等ゆかりの寺院で、平安時代には南都七大寺に数えられ隆盛した大寺院でした。明治初期の廃仏毀釈によって、敷地の境界を定める塀や、幾つかの堂宇が失われてしまいましたが、鎌倉時代に再建された建物を中心に、今も剛毅で雄大な景観で佇んでいます。塀がないため、あたかも自然豊かな奈良公園と一体化してるかのようで、その調和のとれた一体感は見事なものです。
興福寺のハイライトである五重塔、東金堂は並び建っている。いずれも1400年代前半に相次いで再建され、国宝に指定されている。
完璧なフォルムが美しい五重塔。高さ50.3mは今も奈良で一番高い建物。
周囲には松が多く、その対比も美しい。
令和の大修理が始まり、次に全体像が見られるのは令和13年とのこと。
興福寺は奈良公園と一体で、鹿たちもかなり多くいる。
奈良の空に、ひときわ高くそびえ立つ。
有名なのはやはり五重塔。五重塔は高さ50.3m、東寺に次いで日本で2番目の高さを誇ります。風情豊かなならまちを散策していると、至るところからそのシルエットを見ることができます。路地の片隅から見える五重塔は、郷愁を誘う佇まいで心に染み入ってきます。また夜はライトアップが美しく、奈良の夜にひときわ高くそびえ立ちます。
五重塔の隣にあるのが東金堂で、歴史の教科書でもお馴染みの仏像が多数安置されています。
奈良県庁の屋上から望む五重塔。奈良盆地を背景に、均整のとれたシルエットが浮かび上がる。
五重塔はならまちに溶け込むように、どこからでも見える。
鎌倉時代前期の再建で高さ19m、国宝三重塔。
西国三十三所第9番札所として知られる、南円堂。
1210年再建で八角形が特徴的な、国宝の北円堂。
静かな奈良の町の隅々まで響きわたる、興福寺の梵鐘。
このあたりには鹿がたくさんいて、訪れる人々を出迎えてくれます。奈良にたどり着いたことを思いっきり感じられるエリアです。塀のない開放感、それは興福寺が歩んだ苦難の傷跡ではありますが、今となっては独特の景観で五感を揺さぶります。
興福寺では6時、正午、18時に梵鐘が打ち鳴らされます。高台に建っているため、静かな奈良の町の隅々までしみじみと響きわたります。奈良の町の時間を作り出す興福寺の鐘の音。きっと鹿たちも、耳を立てて聞いているはずです。
夏の夕暮れになると、興福寺の境内にはたくさんの雄鹿が集まってくる。立派に育ったツノが夕焼け空に映える。
猿沢池から興福寺を見ると、高台にあることが分かる。
奈良ホテル横の荒池から見る五重塔。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 興福寺 |
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所在地 | 奈良県奈良市登大路町48 |
問い合わせ先 | 0742-22-7755 | 興福寺 |
休業日 | - |
料金 | 東金堂 拝観料;大人300円 |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | http://www.kohfukuji.com/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/興福寺 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298198-d319873-Reviews-Kofukuji_Temple-Nara_Nara_Prefecture_Kinki.html |
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