銭形砂絵

昔テレビで見ていた、あの「寛永通宝」。

かつて人気を博した時代劇「銭形平次」。オープニングに登場していた砂絵が観音寺市の琴弾公園内にあります。伝承によるとこの場所にはじめて砂絵が作られたのは1633年。丸亀藩の藩主を歓迎するため、村人たちの手によって一夜にして作られたと伝わります。現在でも毎年春と秋には市民によって清掃や修復を行う「砂ざらえ」という行事があり、今も町の人々によって守り続けられる市民遺産です。

琴禅公園の中にある銭形砂絵。江戸時代に初めて作られたと言われている。

美しい松林と、穏やかな海原に映える砂絵。

縦122m、横90mという巨大な楕円形の砂絵、「寛永通宝」が美しく模されています。間近で見るよりも、琴弾公園内にある小高い丘の上の展望台から見下ろします。そうすると楕円形の砂絵が、綺麗な真円になって見えるという仕組み。
展望台へはちょっとした登坂を上がると着きます。木々に囲まれた物見櫓のような展望台から見えるのは、くっきりと全貌を現した寛永通宝。その向こうには美しい松林と穏やかな海原、そして瀬戸内の島々。藩主も喜んだに違いない、まさに絶景です。
見た人は一生お金に困らないという言い伝えもあり、なんともありがたい銭形砂絵。公園内には砂絵にちなんだ世界のコイン館や、郷土資料館などもあります。また砂絵がライトアップされる夜もおすすめです。

公園の高台にある展望台から見ると真円になるよう、実際には縦長の楕円形になっている。

アクセスマップ

詳細情報