道久製麺所・讃岐うどん
みちひさせいめんじょ・さぬきうどん □香川県三豊市
NEWS! | 道久製麺所は残念ながら、2017年に閉店しました。 |
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丼と箸は持参でいただく、驚異的なコシのうどん。
吐く息さえ凍てつくように寒い冬、その早朝、どんぶり鉢と箸を持参して訪れたのは、三豊の民家立ち並ぶ一角にある道久製麺所。透き通った空に反射した朝の太陽が、製麺所の看板を明るく照らしています。入口のドアは閉まっていますが、すりガラスの向こうに忙しく動く職人さんの影が見えて、期待感も高まります。朝日が燦々と降り注ぐ店内には、もうもうと湯気が踊り、外の寒さを忘れさせるくらい生き生きとした雰囲気に満ちています。
製麺所だが朝の1時間半だけ、うどんを販売していた。自分で丼と箸を持って行くのがルール。
讃岐うどんの列強を出し抜く、驚きのコシ。
道久製麺所は完全玉売りのみのお店。純粋に製麺所であるため、店内には食べるためのテーブルはもちろん、丼も箸もダシさえも用意されていません。ただ地元の人々がそうするように、丼と箸さえ自前で持って行けば、打ち立てのうどんを買うことが出来ます。映画UDONの中で、店から出てきたおじさんがビニール袋に入ったままのうどんをすするシーンがあるんですが、それはこの道久製麺所がロケ地。そしてそれは脚色でもなんでもなく、まさにここにある日常なのです。
玉で買ったうどんを食べるにはダシやしょうゆなどは自分で準備しなければならないため、その味の最終型は食べる人それぞれで違うものになってしまうかもしれません。でも共通して感じられることは、道久製麺所のオリジナリティーを認めざるを得ない麺の旨さ。まずは、味覚というより、触覚に訴えてくる強烈な麺のコシが特徴です。冷たい水に締められ、個性的な弾力を持った麺は、讃岐うどんの列強を出し抜く驚きのコシ。ずっしりとした重量感、噛むほどに存在感を楽しめるうどんです。
個性的な弾力を持った麺は、キリッとしたエッジと強力なコシ。ずっしりとした重量感。噛むほどに存在感を楽しめる。
そして麺自身が持つ、芳醇な風味。
そして麺自身が持つ芳醇な風味。小麦粉の旨味が抜群に引き立っていて、純粋にうどんの旨さを感じることができる麺です。なのでやはり食べ方としてはぶっかけがオススメ。それもかける量はほんの少しでいいと思います。あくまでダシやしょうゆは麺の味を楽しむための、麺の旨味を引き立たせるための脇役で十分。道久製麺所のうどんはなるべくシンプルにいただくのが正解です。
あくまで製麺所であり、その出来立てを分けてもらう。讃岐の町で古くから繰り返されたうどんにまつわるごく日常的な光景。そして飾らない主張と芯の通った麺。それは一玉75円の大発見、讃岐うどんの真髄を見せつけられたお店でした。
個人的には最も気に入った讃岐うどん店のひとつで、閉店したのが非常に残念な名店だった。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 道久製麺所・讃岐うどん |
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所在地 | 香川県三豊市詫間町松崎579-14 |
問い合わせ先 | 0875-83-2335 | 道久製麺所 |
休業日 | 第1、第3日曜日 |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | http://r.tabelog.com/kagawa/A3703/A370303/37000155/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g1022921-d4224401-Reviews-Michihisasemenjo-Mitoyo_Kagawa_Prefecture_Shikoku.html |
LAST VISIT | 201001 |
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