甘樫丘
あまかしのおか □奈良県高市郡明日香村
歌に詠み継がれた、万葉の歴史薫る丘。
甘樫丘はのどかな田園風景広がる明日香に、こんもりとした森で覆われた容姿で横たわる丘です。標高は148m。頂上の展望台まで歩いて15分程度、軽くハイキングするだけで奈良のまほろばの風景を楽しめるスポットです。丘の東の麓では、あの蘇我氏の邸宅であったと考えられる屋敷跡が発掘され、近年になって再度注目されている地区でもあります。
明日香ののどかな田園地帯に昔から変わらない姿で横たわっている。古くは「日本書紀」や「万葉集」にも登場する。
明日香を見晴らすことで、天平時代と現代が結ばれる。
はるか昔から明日香を見渡してきた甘樫丘。天平と現代を結ぶこの小高い丘では、生い茂る深い緑の木々もどこかいにしえのロマンを纏ったように見えます。不思議な美しさを見せる森を抜け、頂上の展望台からは大和三山と呼ばれる畝傍山、耳成山、天香久山が望めます。そして静かに広がる奈良盆地の風景。大和三山は夕日を映す鏡のような田園の中に、どの山も茶碗を裏返したように美しい形をしています。ここにはかつて飛鳥京、藤原京といった都が置かれていました。1300年以上も前でも、この丘から同じように眺めた人々がいると思うと不思議に長い歴史が身近に感じられます。
標高は148mで気軽に丘の上まで登ることができる。甘樫丘より見た明日香方面。
遠くの花火を、しみじみと眺める贅沢。
しばらく奈良盆地を眺めていると地元の方がひとりいらっしゃいました。ビールを片手に「あの辺で花火が上がるはずや」と指差すので、夕涼みしながら待つことにします。
小一時間ほど待つと、その間に赤、紫、群青と色を変えた景色の片隅に、ようやく小さな尺玉花火が上がりました。かなりの距離があったので、まるで雪の結晶くらい小さな花火でした。でも遠く離れた丘の上から、こんな風にこっそりと花火を眺めるのも悪くないなと、いつのまにか明かりひとつ無くなった甘樫丘の暗闇から感じました。
こちらは橿原方面の眺望。右に耳成山、左に畝傍山が見えている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 甘樫丘 |
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所在地 | 奈良県高市郡明日香村豊浦 |
問い合わせ先 | 0744-54-2441 | 飛鳥管理センター |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 敷地内無料駐車場あり |
公式サイト | https://www.asuka-park.jp/area/amakashinooka/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/甘樫丘 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121322-d1745671-Reviews-Amakashi_no_Oka-Asuka_mura_Takaichi_gun_Nara_Prefecture_Kinki.html |
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