亀石
かめいし □奈良県高市郡明日香村





古代に馳せるロマン、謎めいた明日香の巨岩群。
実は明日香の里は奇岩の集まるちょっとした謎スポット。鬼の雪隠や酒船石、猿石など、使用法や存在理由が今もよく解明されていない古代の巨岩造形物が点在しています。日本のふるさととも言えるいにしえの地で、謎めいたそれらを訪ね歩くのもまた旅の心をくすぐります。
そんな奇岩群の代表的存在なのは、川原地域の田園風景の中にどっしりと据えられた亀石。その名の通り、亀を形取ったとされる長さ3.6m、幅2.1m、高さ1.8mほど、重さは約40tもある巨大な石造物です。ガイドブックの写真に比べて、実際に見てみるとその大きさは想像以上。石舞台古墳もそうですが、動力のない時代にこんな巨石を運んだり加工したりする技と根気には感服します。

銘板には亀石の伝説が書かれている。亀が真西を向いたとき、大和盆地は泥沼と化してしまうという…。
眠たげにも見えるし、笑っているようにも見える。
亀石は今にも動き出しそうな、よく見るとなんだかユーモラスな表情をしています。眠たげにも見えるし、笑っているようにも見えるし、そもそも亀なのかどうかも見れば見るほど分からなくなるような顔です。でも遥か時代を越えてここに座臥している様はまさに長老といった感じ。そう思うと、今度は明日香の長い長い歴史を見守り続けてきた仙人のような顔にも見えてきます。
こんな伝説があるそうです。川原地方の主ナマズと、西の当麻地方の主ヘビが水をめぐって争い、勝利を収めたヘビに湖の水を全部取られた川原は水が干上がってしまう、その時に干からびて命を落とした多くの亀を不憫に思った人々が、供養のため建てたのだとか。でも亀の呪いは残っていて、南西を見ているその視線が西の当麻に向けられたとき大和盆地は泥沼と化す、なんて恐ろしい結末もあるんです。
そんな恐ろしいことを引き起こすようには到底見えない愛らしい亀石ですが、まだまだ謎めいたままの亀石だからこそ、色々な想像を掻き立たせるのかもしれません。

誰が何の目的のために置いたのか未だに謎のままだという。明日香村には他にもある巨石群に興味が湧く。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 亀石 |
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所在地 | 奈良県高市郡明日香村川原 |
問い合わせ先 | 0744-54-4577 | 明日香村観光開発公社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | https://asukamura.com/sightseeing/527/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/亀石 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121322-d3237992-Reviews-Kameishi_Turtle_Rock-Asuka_mura_Takaichi_gun_Nara_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 201805 |
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