夫婦岩

伊勢の代表的景観、奇岩に秘められた神の世界。

二見ヶ浦の夫婦岩は、全国津々浦々にある夫婦岩の総本山的存在。例えば福岡県の夫婦岩がある町は志摩町という名称であったり、愛媛県のものは伊予二見と呼ばれたりと。伊勢・鳥羽方面では外せない観光スポットのひとつです。
大小バランスの取れた雌雄ふたつの岩はしめ縄で結ばれ、まさにおしどり夫婦のように仲良く海から顔を出して並んでいます。毎年4月から8月の間、朝焼けを背に太陽が夫婦岩の間から昇る光景は特に有名です。さらに夏至前後の天気のいい日には、はるか彼方に富士山が姿を現し、その向こうからご来光がやってくるといいます。

立石と根尻岩という2つの岩を、大注連縄が繋いでいる。沖にある御神体である「興玉神石」の鳥居とされている。

遥か700mの沖合いに鎮められた、霊石への鳥居。

二見ヶ浦の夫婦岩は、高さ9mの男岩、4mの女岩からなり、長さ35mもの大注連縄で結ばれています。周辺は二見輿玉神社の境内。実はこの神社のご神体は遥か700mの沖合いに鎮められた霊石で、この夫婦岩はそこまでの海中の参道に設けられた鳥居なんだそう。美しい奇岩に秘められた神の世界を知ると、なおさら神秘的な気持ちにさせられます。
冬至の前後には夫婦岩の間から満月が昇る様子も見られるといい、夜にはライトアップで美しく神聖な姿に。二見ヶ浦の夫婦岩は、いつ訪れても気持ちが穏やかになる風景で迎えてくれます。

美しい奇岩に秘められた神の世界を知ると、なおさら神秘的な気持ちにさせられる。

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