銀閣寺
ぎんかくじ □京都府京都市
美の求道者が余生を送った、東山文化の象徴。
銀閣寺は正式な名称を慈照寺といい、室町時代の1490年創建と言われます。江戸時代になって金閣寺が造られ、それから通称として銀閣寺と呼ばれるようになりました。美の求道者とも言われる足利義政が政治の世界を退き、穏やかな余生を過ごすべくその美意識を注ぎ込んだ山荘は、500年以上の月日を経た今でも色褐せない美しさをたたえています。
山門をくぐり、銀閣寺垣と呼ばれる独特の背の高い垣根の通路を進むと、屋根には鳳凰の飾りがあしらわれた、落ち着いた雰囲気の観音殿が現れます。
総門から続く、銀閣寺垣と呼ばれる独特の背の高い垣根の通路。美意識を極めた世界へ誘う。
1800年に再建された「総門」。
銀閣寺とは通称で、正式には山号「東山」、寺号を「慈照寺」という。
銀閣寺垣は椿、梔子(くちなし)、山茶花、樫などの樹木が使われている。
美しく保たれ、立派な造りの庫裏。
年月の重みが染み込んだような、漆黒の銀閣。
これが銀閣と呼ばれ、寺名にもなっている建物、東山文化の代表的建築物とされています。年月の重みが染み込んだような漆黒の銀閣は、美しいものが美しいまま歳を重ねたような優雅な姿です。
初めて訪れた時には、夕闇がせまる少しひんやりとする時間に訪れたため、視界に収まるもの全てが群青色のベールに包まれ、趣向を凝らした庭園を中心に、とても静かなしっとりとした境内でした。
東山文化の代表的建築物として国宝に指定されている観音殿(銀閣)。1489年に建立されたもので、究極の建築美を宿している。
銀沙灘、向月台越しに見る銀閣。
波紋を表現しているという「銀沙灘」。
東山に昇る月を眺めるための「向月台」。
花頭窓から見た銀沙灘と庭園。
ユニークな面もある、苔のお寺。
またこの銀閣寺の庭園は、苔寺と異名をとる西芳寺を模したと言われています。というわけで、境内の片隅にちょっとした苔の展示コーナーがあるんですが、それぞれの苔の名前や特徴の横に、筆文字で書かれたコメントが面白いのでつい和んでしまいました。「邪魔な苔」「とても邪魔な苔」なんて立て札に掲げられている姿は茶目気たっぷりで。
「苔寺」とも呼ばれる西芳寺を模したとされる銀閣寺の庭園では、随所に美しい苔が生育している。
まさに緑一色に染まる世界。
山側の展望所から眺める銀沙灘と方丈。
銀閣寺全体を眺める。向こうには吉田山も。
銀閣の屋根には銅製の鳳凰が置かれている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 銀閣寺 |
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所在地 | 京都府京都市左京区銀閣寺町2 |
問い合わせ先 | 075-771-5725 | 銀閣寺 |
休業日 | - |
料金 | 500円 |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | https://www.shokoku-ji.jp/ginkakuji/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/慈照寺 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298564-d321398-Reviews-Silver_Pavilion_Ginkaku_ji-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 201909 |
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