よつばカフェ

のほほんとした優しい空間、レトロな雑貨に囲まれて。

元は僕の幼馴染みが住んでいた家なんですが、何度か住民が変わった後、よつばカフェという小さなかわいいカフェになりました。ならまちのはずれにあり、店ができるまでは付近の住民くらいしか通らなかった静かな路地にも、よつばカフェに向かう人々の楽しそうな声が響くようになりました。
大正時代に建てられたという木造の家屋は、板の塀に囲まれた小さな庭があり、こぢんまりとした大きさの２階建てで、１階と２階の一部がカフェとして使われています。お客の脱いだ靴が並ぶ玄関に、友達の家に遊びにきたような錯覚（実際には昔は友達の家だったわけですが）とともに店内に入ると、ノスタルジックな空気が溢れる昭和空間が迎えてくれます。

よつばカフェがオープンしたのは2002年。昔の友達の家が、素敵に生まれ変わったことに驚いたのを覚えている。

入口も昔のまま。木塀に小さな扉がある。

こちらが玄関。靴を脱いで店に入る。

古く懐かしい空気の中に、やさしさと思いやりがあふれる。

もともとの建物の持つ古い柱や梁、天井なんかのなんともいえない脱力感。そこにはめ込まれた色々のレトロな雑貨は、うまく出来上がったパズルのように素敵に調和しています。春のひだまりのようなホッとする空気が流れていて、ひとときその時間を感じてしまったら、そこに身をまかせついつい長居してしまいます。
そしてこのカフェにある何より素敵なものは、オーナーがあちらこちらに散りばめた、さりげない心遣い。ちょっとしたことなんだけど誰も思いつかないような思いやりのウィットが、このお店にはたくさん隠れています。自分で気付いた方がうれしいから、それがどんなものかは、是非よつばカフェで感じてもらえたらと思います。
古く懐かしい空気の中に、やさしさと思いやりがあふれる発見がある、小さな玉手箱のようなカフェです。

ゆるやかな時間をたっぷり味わう。コースター代わりの紙に猫の切り抜きがあるのは、よつばカフェにいた人気者の猫がいたから。

こだわりのスイーツも本格派。

店の前に置かれたバス停が目印。

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