石龕寺
せきがんじ □兵庫県丹波市





<美しい紅葉と、仁王門に立つ金剛力士像。>
丹波の山懐に佇む「石龕寺」は、聖徳太子が開山したと伝わる古刹です。「丹波紅葉三山」の一つに数えられ、秋には美しい紅葉が境内を彩ります。特に、鎌倉時代の仏師・定慶が手がけた力強い金剛力士像は国の重要文化財。幽玄な雰囲気の中で、歴史と自然の調和をじっくりと堪能できます。本記事では、石龕寺の魅力やアクセス、そして実際に訪れて分かったオススメ情報などを詳しく紹介します。
美しい紅葉と、仁王門に立つ金剛力士像。
丹波の山懐に佇む石龕寺は、寺伝によれば聖徳太子によって587年に開山されたという古刹。仁王門に立つ金剛力士像は鎌倉時代、運慶快慶らと共に活躍した慶派仏師の定慶によるもの。力強い表情と体躯で迫り来る傑作で、国の重要文化財に指定されています。また足利尊氏の子、義詮がこの地に身を寄せたことがあり、足利氏とゆかりが深いことでも知られています。
でも石龕寺が最も親しまれているのは、美しい紅葉が見られること。高源寺、円通寺とともに「丹波紅葉三山」の1つに数えられ、11月になると多くの観光客で賑わいます。

石龕寺は聖徳太子によって587年開山の古刹。仁王門に立つ金剛力士像は鎌倉時代作で、国の重要文化財に指定されている。


力強い表情と体躯で迫り来る、定慶による傑作。


境内は鮮やかな紅葉に包まれる。


11月上旬から見頃を迎える。


本尊の毘沙門天を安置する「毘沙門堂」。
鮮やかな紅葉に包まれた、幽玄の古刹。
駐車場に車を停め5分ほど山道を歩いて、まずは仁王門を目指します。すでに道沿いには真っ赤に染まったモミジが並び、艶やかな世界が広がっています。仁王門を越えるとさらに趣深い情景に。参道は頭上まで紅葉に覆われて、モミジのトンネルを歩きます。苔むした石仏や石塔に落ちた赤い葉が、風情たっぷりに脇を固めます。しっとりと湿った空気に満ちて、境内には厳かな雰囲気が漂っています。
直前に訪れた高源寺と比べると人の数は2割くらいのイメージで、素晴らしい幽玄の古刹を心ゆくまでじっくりと散策できます。

参道は頭上まで紅葉に覆われて、モミジのトンネルに。高源寺、円通寺とともに「丹波紅葉三山」の1つに数えられる。


「龕」とは、仏像を納める厨子や壁面の窪みを意味する。


毘沙門天の横に建つ「薬師堂」。


艶やかな世界が広がっている。


境内は静かで、ゆっくり紅葉を堪能できる。
川の両岸に並ぶ、美しい紅葉。
石段を登った一番奥に本堂があります。1778年に再建されたもので、本堂前から見下ろす紅葉の境内は格別。また寺号のうち「龕」とは、仏像を納める厨子や壁面の窪みを意味するそうです。本堂からさらに山深く徒歩20分ほど分け入ったところに奥の院があり、そこにある石窟が石龕寺の由来だそう。奥の院には毘沙門天が祀られています。
帰り道は仁王門を過ぎてから別れ道になる遊歩道を、歩いて駐車場まで向かいます。川が流れていて、その両岸に紅葉したモミジが並ぶ美しい景色でした。

駐車場に車を停めて仁王門までの道も紅葉が美しい。高木も混じるため、薄暗い雰囲気が逆に新鮮に感じられる。


道路と並行する川沿いの紅葉も見ごたえがある。


川沿い約500mに渡って紅葉が続く。


落ちた紅葉が作る世界もまた趣きがある。


参道には随所に石仏や石碑がある。
photo.
アクセスマップ
■公共交通機関でのアクセス
- JR福知山線・加古川線「谷川駅」下車、タクシーで約10分(バス路線なし)。
■車でのアクセス・駐車場
- 中国自動車道 滝野社ICから国道175号を北へ約30分。
- 舞鶴若狭道 丹南篠山口ICから約25分。
- 北近畿豊岡道 氷上ICから車で約25分。
- 駐車場:普通車70台・バス6台分の無料駐車場あり。
詳細情報
名称 | 石龕寺 |
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所在地 | 兵庫県丹波市山南町岩屋2 |
問い合わせ先 | 0795-77-0235 | 石龕寺 |
休業日 | - |
料金 | 入山料300円(紅葉シーズンのみ) |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | ― |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/石龕寺 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022835-d2476662-Reviews-Sekiganji_Temple-Tamba_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
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