柏原藩陣屋跡
かいばらはんじんやしきあと □兵庫県丹波市
全国的にも貴重な、陣屋の遺構。
江戸時代には、全国に藩が300以上存在しました。そのうちいわゆる城を持てたのは200あまりの大名で、それ以外は住居を兼ねた役所の建物で執務したそうです。その建物のことを陣屋と呼びます。堀や曲輪はほぼなく、市中に構えた屋敷のようなものでした。柏原藩もその例であり、そしてその建物が残っている珍しい地域のひとつです。柏原藩陣屋跡は柏原の静かな町の端っこで、もう数百年という時間を過ごしています。
この地に陣屋が築かれたのは18世紀初頭。100年後に火災で多くの建物が焼失しましたが、再建されたうちの表御殿と、焼失を免れた表御門を見ることができます。
秋空に映えて、表御殿が雄大に構える。
表御門は南北に長い建物で、長屋門と呼ばれています。中央にある門構えから敷地に入ると、秋空に映えて表御殿が雄大に構えています。正面の玄関はとても印象的で、桧皮葺の屋根に唐破風と千鳥破風が合わさり堂々とした外観です。近くで眺めると屋根の左右が天に向かってやや反り返っていて、その曲線美が見事。内部を見学することも可能で、藩主が要人を迎えた書院の間などを見ることができます。
そこにあった、往時の暮らしが想像できる。
当時の敷地は東西130m、南北160mもある広大なものでしたが、今はその大部分は小学校になっています。それでも表御殿の北側には建物こそないものの、当時の建物内部がよくわかるように地面が塗り分けられ、そこにあった往時の暮らしが想像できるように工夫されています。
ところで当時のままの場所で保存されている陣屋は、全国的に見ても数例しかないそうです。建物もさることながら、そういった意味でも非常に貴重な柏原藩陣屋跡。国の史跡にも指定されていて、一見の価値が十分にあるスポットでした。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 柏原藩陣屋跡 |
---|---|
所在地 | 兵庫県丹波市柏原町柏原683 |
問い合わせ先 | 0795-73-0177 | 柏原歴史民俗資料館 |
休業日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 |
料金 | 大人200円、中学生100円、小学生50円(柏原歴史民俗資料館・田ステ女記念館と共通) |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.city.tamba.lg.jp/soshiki/bunka/jinya.html |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/柏原藩陣屋跡 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022835-d8148975-Reviews-Kaibara_Hanjin_Yaato_Nagayamon-Tamba_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202009 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。