たんば黎明館
たんばれいめいかん □兵庫県丹波市
未来に花咲かせる、明治の近代学校建築。
穏やかな歴史の香りが漂う柏原の町。庁舎や学校が集まるエリアに、ひときわ目立つ洋風の近代建築があります。正面の切妻屋根の下、2階部分がサンルームのように前に突き出し、エントランスの前で6本の丸柱が支えています。クリーム色に統一された壁にも装飾が施されて、独特の世界観がある建物です。正面入口の上部には半円形のステンドグラスが配され、モダンな印象も建設当時のままだそうです。すぐ南隣には純和風の柏原藩陣屋跡があり、その対比も目を引きます。
フレンチレストランや、ダイニングカフェとして。
たんば黎明館は、1885年に建築されました。以来130年以上の歴史を持つ非常に古い建物。そしてほぼ一貫して、学校として役割を果たしてきた建物でもあります。明治時代の近代学校建築として今では貴重な存在であるたんば黎明館、最初は氷上郡第一高等小学校としてその役目をスタートしました。そのご一時期は病院として使われましたが、その後は柏原高等女学校、氷上高等小学校、柏原高校の一部として、またその後は大手会館として生涯学習施設に使われてきました。柏原の町でずっと教育の場として親しまれてきたこの建物は、今では1階にフレンチレストラン、2階にはダイニングカフェが入り、いずれも人気店としてたくさんのファンに愛されています。またギャラリーや多目的室もあり、地域の人々の交流の場としても親しまれているようです。
後ろに広がる、屈託のない青空を眺めて。
たんば黎明館は木造の二階建て。廊下を歩くと、古い学校の床を歩く時のあのなんともいえない感触があります。コンクリートにはない、優しく足の裏に語りかけてくるような、柔らかい感触です。そしてその足音と。外観はほぼ当初のままだそうで、このように大切に残されていることにありがたみを感じます。
建物の前庭もまた、美しく整備されています。イングリッシュガーデン風に整えられ、季節の花が楽しめるように考えられています。暖かい時期だと、芝生もまぶしく輝いています。そして敷地の入口にある、4本の石柱も印象的。学校の門柱だったのでしょうか、長い歴史の中で、この校門をくぐって通ったたくさんの学生たち。もし自分がこの卒業生だったら、このように時代を超えて大切にされているなんて、どんなに誇らしい気持ちになるんだろうかと、後ろに広がる屈託のない青空を眺めては考えていました。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | たんば黎明館 |
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所在地 | 兵庫県丹波市柏原町柏原688−3 |
問い合わせ先 | 0795-73-3800 | 株式会社まちづくり柏原 |
休業日 | 店舗による |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.reimeikan.org/pc/ |
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LAST VISIT | 202009 |
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