まるや本店・ひつまぶし
まるやほんてん・ひつまぶし □愛知県名古屋市





行列必至、それでも食べたい逸品。
名古屋メシの雄、ひつまぶし。有名店がいくつかありますが、そのひとつが「まるや本店」。愛知と東京で数店舗が営業しており、今回はJR名古屋駅の名鉄百貨店9F、名駅店を訪ねました。名古屋のひつまぶし店は予約ができないのが基本。ある程度の行列は覚悟の上です。今回も16時頃という中途半端な時間帯を狙って行ったのですが、思った以上に長い行列。30人ほどいたでしょうか、1時間待ってようやく入店となりました。

自分の好みの量を、選べるメニュー。
店内は和モダンな雰囲気。2名なのに6人がけの半個室へ案内いただきました。並んでいる時にメニューが渡されて、あらかじめ決めていた「上ひつまぶし」をご飯大盛で注文します。「上」は鰻の質ではなく量で決まっているようで、「上」で鰻1匹、「普通」で鰻2/3匹とのこと。ご飯の量も「上」の方が300g、「普通」で200gと差があります。また逆に「ミニひつまぶし」もあり、自分の好みの量を選べます。

自分好みに、味を変化させながら。
たっぷりの鰻に埋め尽くされた丸いお櫃。2杯目の薬味として、ネギ、わさび、大葉、刻み海苔。3杯目のお茶漬け用の出汁は、食べる時に店員さんにお願いするシステム。熱々の出汁で提供するためだそうです。あとはハマグリの入ったお吸い物と漬物。見た目にも豪華な、まるや本店のひつまぶし。テーブルには追い足しようにタレが置いてあるので、まさにひつまぶしの醍醐味、自分好みに味を変化させながらいただけます。

熟練の技で、丹念に焼き上げられた鰻。
主役の鰻は秀逸です。鰻はその時期に最も脂の乗ったものを、各地から厳選して仕入れているそうです。焼き方は蒸さない関西風ですが、東海地方でよくあるように、表面がカリカリに焼き上げられています。志摩の東山物産を筆頭に、私はそのタイプが大変好みなのです。表面がカリッとした食感、余分な脂が落ちてしつこくなく、それでいて中身は柔らかく仕立て上げられています。皮も程よく焦げ目が付き、熟練の技と炭火で丹念に焼き上げられた鰻です。
それを惜しげもなく、まずはお櫃の中で小さなしゃもじを使ってご飯と混ぜてしまいます。お櫃でまぶす(混ぜる)、ひつまぶしの語源ですね。

絶品の鰻を、思い通りにいただく。
茶碗に取り分けて、まずはそのまま。食感は見た目通りに、ひと口の中でカリッとした部分とフワッと柔らかい部分が両方楽しめます。強い風味と旨味、また甘さ控えめのタレとの相性も絶妙です。鰻本来の美味しさを味わえる塩梅になっています。その後は薬味を。特に大葉はさっぱり感が出て美味、わさびもまた鰻の旨味を引き立てます。最後は出汁を頼んで、お茶漬けに。口の中をスッキリとさせたあと、最後のひと口は残しておいたお櫃からそのままいただきました。やはり私は、そのままが一番好きなのです。
残った出汁ですが、鰹節が効いた絶品の出汁で、そのまま茶碗に入れて飲み干してしまいました。

1時間の行列も、待つ価値は十分。
今回は上ひつまぶしのご飯大盛(1.5倍)で注文したのでご飯は450gもありましたが、まだ食べ続けたいくらいだったので鰻好きの男性ならちょうどの量かもしれません。
味はもちろん店内の雰囲気、スタッフの心のこもった応対など、全ての面で満足できる内容。1時間の行列も、待つ価値は十分に感じられる名店でした。

photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | まるや本店・ひつまぶし |
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所在地 | 愛知県名古屋市中村区名駅1-2-1 名鉄百貨店本店 9F |
問い合わせ先 | 052-585-7108 | まるや本店 名駅店 |
休業日 | 不定休(名鉄百貨店に準ずる) |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | https://www.maruya-honten.com/ |
wikipedia | ー |
食べログ | https://tabelog.com/aichi/A2301/A230101/23004983/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298106-d1679828-Reviews-Maruya_Honten_Meieki-Nagoya_Aichi_Prefecture_Tokai_Chubu.html |
LAST VISIT | 202405 |
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