住吉・高井田ラーメン
すみよし・たかいだらーめん □大阪府大阪市





黒いスープと太麺、働く男たちが求めたラーメン。
高井田ってどこだ?と最初は思うかもしれません。高井田は東大阪市にある地名です。大阪府内で唯一のご当地ラーメンと言っていいのが、そのエリアで親しまれている高井田ラーメン。地元ではもっぱら中華そばと呼ばれています。高井田ラーメンはなんといっても香り立つ醤油風味の濃色スープと、噛みごたえのある太麺が一番の特徴。そんなメニューが生まれた背景からしても、一度は味わっておくべき名物グルメです。

高井田は東大阪市にある地名。大阪唯一のご当地ラーメンとして知名度を上げている高井田ラーメンの名店「住吉」。
高井田ブラックとも言われる、黒褐色のスープ。
大阪市東成区から東大阪市の西部という、ごく狭域なエリアで発展した高井田ラーメン。高井田系とも呼ばれたりします。この辺りは日本の高度成長期時代、鋳鉄の町工場が集まっていたそうで、毎日汗を流しながら働く工員に好かれる塩味が強く濃い味、そして食べごたえのある食べ物が好まれたそうです。だからこの辺りのラーメンも必然的に現在のような特徴を持ったのだとか。高井田ブラックとも言われる黒褐色のスープに、太麺が存在感を放っています。

1945年創業の老舗。店内はかなり狭く、L字カウンターに6席しかない。メニューは壁に貼られているのみ。
昭和的な雰囲気が魅力、70年以上の老舗。
そんな高井田ラーメンの名店が、近鉄布施駅から商店街を抜けたところにある住吉というお店。1945年創業の老舗です。店内はかなり狭く、L字カウンターに6席しかありません。厨房も同じく狭く、そこで女性3人がぎゅうぎゅう詰めで働いてらっしゃいます。楽しそうにおしゃべりしながら、いかにも東大阪の下町を感じる、昭和的な雰囲気が素敵です。
メニューは中華そば、それに焼豚が多めのチャーシューメン、ワンタンが入るワンタンメンの3種類。初訪問の今回はベーシックに中華そばを注文します。

鋳鉄の町工場が集積していたエリアで、高度成長期時代に働く工員に塩味が強く濃い味が好まれていたという。
ほのかな甘みが、後味に残るスープ。
狭い店内なので、ラーメン作りもすぐ目の前で見ていられます。麺が極太なので、茹でるのにはやや時間がかかります。10分くらいで完成。かなり濃い色ですが、透明感のあるスープ。折り畳まれた太麺が、何層分かは見えています。具にはクラシカルな焼豚、ザク切りの青ネギ、スープみたいに濃い色のメンマといたってシンプルです。この無骨な見た目もまた、美味しさを引き立たせているように思います。
スープはまず醤油の濃い香りが立ち、後に鶏ガラと昆布からとったダシの香りが来ます。ほのかな甘みが後味に残る旨いスープ。また特徴的な太麺はコシが強くて、麺をしっかり「噛んで」食べる感じ。太い分、小麦の香りも強く、味濃いスープとバランスが取れています。

「高井田ブラック」とも言われる黒褐色のスープは、ほのかな甘みが後味に残る絶品。そして噛みごたえのある極太麺。
キャッチコピーは、進化しない店。
住吉は朝早くから営業していて、「朝ラーメン」が食べられることも特徴的。出勤前に、通学前に一杯食べる方も、結構いらっしゃるようです。また店の前に路駐しつつ、サッと食べてサッと出ていく方も多いです。地元の方々にとってはもはや毎日の日常。それが何十年も続いているのです。
お店のHPにあるキャッチコピーは、「進化しない店 高井田ラーメン住吉」。先代から受け継いだ店の伝統は何ひとつ変えることはせず、人々の日常の記憶とともに時代を歩み続ける名店です。

「住吉」は「朝ラーメン」が食べられることも特徴的。出勤前に、通学前に一杯食べる方も多いという。


最後まで食感を楽しめる極太麺。


近鉄布施駅から商店街を抜けた場所にある。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 住吉・高井田ラーメン |
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所在地 | 大阪府大阪市東成区深江南3-20-8 |
問い合わせ先 | 06-6981-5205 | 中華そば住吉 |
休業日 | 月曜日 |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://takaida-sumiyoshi.com/ |
wikipedia | ー |
食べログ | https://tabelog.com/osaka/A2701/A270306/27003000/ |
トリップアドバイザー | ー |
LAST VISIT | 202401 |
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