御幸森天神宮
みゆきのもりてんじんぐう □大阪府大阪市
喧騒のすぐ隣にある、森の静寂。
大阪コリアタウンの西側の入口にある御幸森天神宮。古木の森に囲まれた独特の雰囲気がある神社です。近年大きな盛り上がりを見せるコリアタウン、その喧騒を一瞬でかき消したような静けさが境内を満たしています。創建は406年と伝わる大変古い神社で、その歴史が刻み込まれた静けさなのかもしれません。頭上に生い茂る木々からは森の雫が降り注ぎ、しっとりとした陰になっていることもまた、境内に落ち着きをもたらしています。とにかくすぐ隣にある賑わいとは、全く逆の世界が広がっているのです。
その森は、「御幸の森」と呼ばれた。
かつてこの地には、海に面した港があったそうです。上町台地の東側の麓にあたり、台地の西側は大阪湾、東側には台地を回り込んで広がる内海がありました。時の仁徳天皇がこの地域で鷹狩りをしたり、またこの頃から住んでいた百済からの渡来人の見聞をする際、いつもこの地にある森で休まれ、その森は「御幸の森」と呼ばれるようになったそうです。仁徳天皇の崩御された後、その森に造られた社が今の御幸森天神宮なのです。そう考えるとこの森は古来より変わらず神聖なもので、だからこその境内の特別な雰囲気なのだと合点がいきます。
その静けさを、体に取り込んで。
主祭神は仁徳天皇、少彦名命、忍坂彦命の三神で、本殿や拝殿は昭和の初期に再建されたもの。しかし厳かな佇まいは、この神社に流れた時間の刻みを確かに携えています。摂末社の中には江戸時代再建のものもあり、また樹齢700年を超えるムクノキも。それらはやはり、御幸森天神宮の古めかしい趣きを醸し出す要素となっています。また仁徳天皇が使ったという腰掛石も見どころのひとつです。
境内はそれほど大きくはないですが、荘厳な木々に包まれた御幸森天神宮。コリアタウンの喧騒を離れて、その静けさを体に取り込めるような神社でした。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 御幸森天神宮 |
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所在地 | 大阪府大阪市生野区桃谷3丁目10-5 |
問い合わせ先 | 06-6731-2816 | 御幸森天神宮 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://miyukimori.net/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/御幸森天神宮 |
食べログ | ー |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d13359745-Reviews-Miyukimori_Tenjingu_Shrine-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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