吹田市立博物館
すいたしりつはくぶつかん □大阪府吹田市





旧石器時代からの歴史、1970大阪万博も。
大阪府の大部分を占める大阪平野は、かつて海の底でした。海は今よりもずっと奥地まで入り込んでいて、人が住むのはその周縁部でした。千里丘陵や上町台地は今でこそ平地に対して標高の高いエリアと認識されますが、昔は海に面した臨海地域だったのです。千里丘陵の麓にあたる吹田市南部も昔は海に近い平地であり、今でも岸辺という地名があるように、そんな環境で人々が暮らす地域でした。だからこのあたりには古墳や住居跡などの遺跡が多く見られますし、そんなエリア独特の歴史を展示しているのが吹田市立博物館です。

吹田市南部の小高い丘の上「紫金山公園」にある博物館。特に吹田市の歴史に絞って、興味深い史料を見ることができる。
古代の窯を再現した、実物大の模型。
吹田市立博物館は紫金山公園という市民公園内に、1992年に開館しました。特徴のある外観が印象的。内部は常設展ゾーンと特別展ゾーンのふたつに大きく分かれ、常設展の方には第1、第2のふたつの展示室があります。
第1展示室では旧石器時代から現代までの吹田市の歴史、第2展示室ではこの地域で盛んだった土器や瓦の生産をテーマに展示されています。特に古代の窯を再現した実物大の模型は見ごたえがあります。

この地域で盛んだった土器や瓦の生産をテーマにした展示が充実。特に古代の窯を再現した実物大の模型は見ごたえがある。


実際に出土した土器なども興味深い。


旧石器時代の出土品なども展示されている。
街の記憶にある、1970大阪万博。
また吹田市は日本で初めての大規模ニュータウンである千里ニュータウンの開発、また1970年の大阪万博が開かれた場所。なのでそれらにちなんだ展示が見られるのも魅力です。大阪万博当時のパンフレットや模型、写真資料などは、ここに来なければ見ることのできない貴重なものです。規模は大きくないですが、会場全体のミニチュア模型も見ごたえがありました。

日本で初めての大規模ニュータウンである千里ニュータウンの開発、さらに1970年の大阪万博も吹田市だった。


昔の小学校をテーマにした特別展も。


昔の教科書のレプリカにも触れられる。
日本初のニュータウン、その足跡を学ぶ。
またニュータウン開発の歴史展示も面白く、時代が近い分より身近に理解できというか、自分としても懐かしさを感じるような展示が魅力的です。中でも集合住宅で重宝されたユニットバスの系譜がわかる実物展示が興味深く、今のそれよりも格段に小さなユニットバスには驚きました。また実際に中に入ってみることもできたり。
全体的にやや地味ではあるものの、吹田市という地域の特色をしっかり感じられる博物館でした。

ニュータウン開発の歴史展示も興味深い。写真は集合住宅に欠かせないユニットバスの系譜がわかる実物展示。


かつての村の特色も分かりやすく展示。


吹田市はアサヒビール発祥の地でもある。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 吹田市立博物館 |
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所在地 | 大阪府吹田市岸部北4丁目10-1 |
問い合わせ先 | 06-6338-5500 | 吹田市立博物館 |
休業日 | 月曜日、祝日の翌日(祝日が月曜日の場合、火曜日も休館)、12月29日~1月3日 |
料金 | 一般:200円、高校・大学生:100円、小学生・中学生:50円 |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.suita.ed.jp/hak/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/吹田市立博物館 |
食べログ | ー |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023474-d7602170-Reviews-Suita_City_Museum-Suita_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202312 |
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