津山まなびの鉄道館
つやままなびのてつどうかん □岡山県津山市
扇形車庫が残る、鉄道ファンの聖地。
津山の旅で最も訪ねてみたいスポットだった、津山まなびの鉄道館。国内では京都の梅小路蒸気機関車館に次いで2番目の規模だという、扇形の車庫があることで有名です。JR津山駅に隣接していて、現役の車両が行き来する中、時代を超えて生き続ける鉄道の運命のようなものを感じる場所です。JR西日本と地元の観光協会の尽力によって、2016年にリニューアルオープンしました。
弧を描く扇形車庫と、転車台から伸びる17線。
正式名を旧津山扇形機関車庫という扇形の車庫は、中心の転車台から17線が伸びていて、それぞれの車庫に繋がっています。弧を描く独特の建物には風情があります。またその中な収められた、時代を感じる車両たち。いずれも現役を退いた車両で、日本を代表する蒸気機関車「D51」をはじめ、数種類のディーゼル機関車、日本全国で活躍したキハ28形気動車、やはりここが山間部だということを知る除雪車など、転車台に置かれた車両も合わせて13両が展示されていました。
時代を感じる車両に、心奪われる。
古い列車は、どうもその存在が美しくて仕方がありません。丸みを帯びたフォルム、今じゃ出せない切ない色使い、無用に重そうな鉄の塊感。蒸気機関車D51は言うに及ばず無類の勇姿。あまたの乗客や貨物を運び続けた年月、ずっと頑張ってきた列車たち。雨の日も風の日も、巨体でレールの上を走り続けて。そんな様々なものを背負って、今悠々としてこの扇形車庫で余生を過ごしているのです。どう控えめに見ても、湧き出す興奮が止まりませんでした。
独特の建築物に、興味が尽きない。
車両を格納している建物もまた、興味深いものです。コンクリート剥き出しの無骨な造りですが、全体として曲線が描かれていて、どこか優しさも感じられます。転車台と反対側の奥の壁、上部にはガラス窓が帯状に設けられ、風と光を取り込む設計。いや逆に、蒸気機関車の排煙のためなのかもしれません。内部は思った以上に天井が高く、車両の上のメンテナンスにも対応していたようです。とにかく普通は見ることのない建築物なので、至るところに興味が湧いてくるのです。
駅名の看板や、車両の銘板なども。
硬券の切符を模した入場券に、改札鋏でM型の切れ込みを入れてもらって入場。敷地内には扇形車庫以外にも施設があり、鉄道の歴史や仕組みを展示するスペースや、津山の街並みをジオラマ展示したスペースなどがあります。昔ながらの駅や保線の道具、駅名の看板や車両の型番を記した銘板などもあり、ファンにはたまらない展示内容です。
また夏休みだったこともあり、どの場所も子供たちが大はしゃぎ。鉄道ファンだけでなく、家族連れでも大いに楽しめる施設でした。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 津山まなびの鉄道館 |
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所在地 | 岡山県津山市大谷 |
問い合わせ先 | 0868-35-3343 | 津山まなびの鉄道館 |
休業日 | 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、12月29日~12月31日 |
料金 | 大人(高校生以上)310円、中学・小学生100円、幼児(小学生未満)無料 |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.tsuyamakan.jp/manabi/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/津山まなびの鉄道館 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023447-d3786779-Reviews-Tsuyama_Manabi_no_Tetsudokan-Tsuyama_Okayama_Prefecture_Chugoku.html |
LAST VISIT | 202308 |
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