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津山郷土博物館 津山郷土博物館

津山郷土博物館

つやまきょうどはくぶつかん □岡山県津山市
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オススメ度

特徴ある洋風建築と、貴重な展示物。

昭和9年に竣工した旧津山市庁舎を利用し、津山を中心とした美作地域の歴史を紹介する博物館。国の登録有形文化財にも指定されたその特徴ある建築に惹かれて訪ねましたが、館内の展示物も想像以上に充実していて見ごたえのあるスポットでした。
津山城跡の壮大な石垣に寄り添うようにして、津山郷土博物館は夏空に聳えていました。装飾は控えめな建物ですが、スクエアなシルエットと上部を一周するように張られた茶褐色のタイルの帯が印象的です。正面から見ると窓がとても多く、お揃いの格子戸が無数に並ぶ様子も趣きを感じさせます。

津山郷土博物館

風格ある、エントランス中央の大理石の階段。

建物内部は3層部分までは展示室として使われています。玄関ホールで入館料を払って、あとは自由に建物内を見学できます。まず正面にある、大理石の大きな階段がインパクトあります。ここを流れていた時間を全部吸い取ったように、とても重そうで存在感のある階段です。そのがっしりとした手摺りに触ってみます。すると表面の石のひんやりとした冷たさの奥に、時が積み重ねられた温もりのような、あの春の柔らかい空気や冬に焚かれたストーブの温かさが残っているように感じられます。そんな、季節と年月を経た冷たさが、この暑い夏に火照った体に手の平を通して沁み入ってきます。

津山郷土博物館

津山藩の威勢を示す襖絵、「江戸一目図屏風」。

津山郷土博物館では津山周辺で出土した矢じりなどの旧石器時代のものから、津山藩として栄えた江戸時代のものまで、長きに渡る歴史が7つのテーマに分けられて網羅されています。展示品の数はそれほど多くはないですが逆にそれが見やすいというか、コンパクトにまとめられていて理解がしやすく感じました。その中でも見どころがいくつかあります。
ひとつは2階にある、津山藩の威勢を示す大きな襖絵「江戸一目図屏風」です。津山藩の江戸藩邸が今の東京駅の場所にあったそうですが、その藩邸から津山への参勤交代の様子を描いたもの。総勢812人もの一行が克明に描かれていることから、歴史的にも貴重な資料とされています。東京スカイツリーにレプリカが展示されていることでも知られています。

津山郷土博物館

在りし日の天守も再現、江戸期の津山城模型。

また150分の1で再現された、江戸期の津山城模型も見事です。今は見ることのできない津山城の在りし日の姿。しかしその壮大な石垣は全てそのまま残っているといいますから、現在の津山城跡を思いながら見ることもまた楽しみ方のひとつです。
他にも1500万年前の地層から発見された、海辺に生息していた哺乳類だという「パレオパラドキシア」の骨格復元模型も興味深いです。でも一番驚きなのは、瀬戸内海からも日本海からも等しく50kmほど離れた内陸の津山盆地がかつて海辺だったということ。調べてみたら当時は日本列島誕生の過渡期で、現在のような形とは程遠いものでした。地質学の壮大なストーリーも面白いものです。

津山郷土博物館

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アクセスマップ

詳細情報

名称 津山郷土博物館
所在地 岡山県津山市山下92
問い合わせ先 0868-22-4567 | 津山郷土博物館
休業日 毎週月曜日、祝日の翌日、12月29日~1月3日
料金 一般300円/高校・大学生200円/65歳以上200円
駐車場 有料駐車場
公式サイト http://www.tsu-haku.jp/
wikipedia -
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023447-d7602173-Reviews-Tsuyama_Country_Museum-Tsuyama_Okayama_Prefecture_Chugoku.html
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