弥勒寺
みろくじ □兵庫県姫路市
魅力に溢れる、書写山の奥之院。
播磨の山間にある小さなお寺ですが、弥勒寺には歴史と文化に裏付けられた魅力が溢れています。見る者に強い印象を与える重文の本堂と本尊弥勒仏、日本一と言われる巨大な布袋像など、かなり見ごたえのある境内です。さらにここから南方へ約4kmにある書写山円教寺の奥之院と呼ばれていて、関西を代表する名刹と深い関わりがあるお寺なのです。山門の手前にある小さな石橋を渡れば、弥勒寺の幽玄の世界が始まります。
古びた時間が染みつく、本堂の美しさ。
弥勒寺のはじまりは、書写山円教寺を回帰した性空上人がこの山間に結んだ草庵とされます。西暦ちょうど1000年のこと。その後藤原氏の流れを汲む公家、花山院の庇護のもと諸堂が建てられたと言われます。以来1000年に及ぶ時間を、この静かな谷間に佇んできました。
山門をくぐると、すぐ正面に本堂が構えています。小ぶりながらも独特の存在感があり、決して華美ではなく、古びた時間が染みつく美しさがあります。国の重要文化財に指定された貴重な建築物ですが、気軽に中に入ることができます。
素朴さが感じられる、本尊の弥勒仏。
本堂内部は、古めかしい木の香りがします。湿気も入り混じった懐かしい古民家のような香りで、ある意味で安心感を覚えます。質素な造りではありますが、左右に小さな部屋を従え、また天井の意匠も非常に特徴的な中、中心に本尊の弥勒仏が安置されています。
弥勒仏は999年に作られたもので、こちらも重文。そして一度見たらその世界に引き込まれるような、とても魅力的な仏様です。滑らかな曲線と柔和な表情、また素朴さが感じられる弥勒仏、左右に脇侍を従えて悠然と鎮座されています。
広い額に満面の笑み、たっぷり太ったお姿。
本堂の奥にちょっとした芝生の広場があり、そこには巨大な布袋さんがいらっしゃいます。お堂はなく、空と森を背景にどっしりと地面に座しています。広い額に満面の笑み、たっぷり太ったお姿はまさにイメージ通りの布袋さん。しかも高さが約5mもあり迫力の大きさ。人々の悲しみや辛さを、いつでも笑って受け入れているそうです。自分も布袋さんのように広い心で過ごしていきたいと、ふと思います。
お顔をよくよく眺めていると、なんだかどこかで会った誰かに似ているような気がします。とうとう思い出せませんでしたが、そう思わせるのもまた、布袋さんのご利益なのかもしれません。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 弥勒寺 |
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所在地 | 兵庫県姫路市夢前町寺1051 |
問い合わせ先 | 079-335-0330 | 弥勒寺 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://tsuhozan-mirokuji.com/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/弥勒寺_(姫路市) |
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