日根神社
ひねじんじゃ □大阪府泉佐野市
安眠の神様でもある、日根地域の総社。
日根神社は泉佐野市の東部、大阪と和歌山を隔てる和泉山脈へのなだらかな傾斜地に鎮座する古社です。創建の年代は明らかになっていませんが、西暦716年には記録に登場することから1200年以上というかなりの歴史を持つ神社。周辺の地域を日根野といいますが、もちろんこの神社が由来。日の神である天照大神(アマテラスオオカミ)と根の神である素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀ったことから日根神社と呼ばれていました。
鎮守の森に抱かれた、静寂の境内。
一ノ鳥居から約400m真っ直ぐに伸びる参道、進むにつれ豊かな緑のトンネルとなり、一番奥で一段高くなった舞台に拝殿と本殿が鎮座しています。拝殿は横に長い建物で、その向こうに春日造の本殿が控えています。本殿は豊臣秀頼によって1602年に再建されたもので、相当に古いものです。鎮守の森に抱かれた境内はとてもひっそりとしていて、他に人はいません。風と森が触れ合って遊ぶ音だけが響いていて、春の陽だまりが足元を明るく照らしています。
境内を流れる、鎌倉時代の用水「井川」。
日根神社の境内を井川(ゆかわ)という用水が流れています。その豊かな水量は境内の清らかな空気を作り出す一因になっている気がしますが、実は鎌倉時代に造られた用水なのだそうです。この地には日根荘という荘園が広がっていたといい、豊穣を祈る神社として崇められていたのだと思います。
また日根神社の隣地には国宝の多宝塔を擁する慈眼院という寺があります。神仏分離令が出されるまでは日根神社と一体でした。慈眼院の多宝塔は今でも日根神社の拝殿の横から見ることができます。
鳥居や社の形状が違う、5社が並ぶ。
日根神社でのもうひとつの見どころは、参道中程にある摂末社が5社並んでいる場所です。3つくらいまでは見たことがありますが、5つが綺麗に並ぶのはあまり記憶にありません。比賣神社、野口恵毘須神社、岡前神社、丹生神社、赤之宮、それぞれに鳥居や社の形状が違う5社が、森に抱かれて並ぶ様子はとても趣きがあります。また特に摂社である比賣神社の本殿は府の指定文化財で、風雅な趣きで見ごたえがあります。
まくら祭りで有名、珍しい「安眠の神様」。
そして日根神社は珍しい「安眠の神様」としても親しまれています。元々はそうではなかったのですが、子授けや安産の願いを込めて枕が奉納されていた風習から、いつしか安眠祈願の神社として知られるようになったのです。毎年5月の「まくら祭り」では、色とりどりの枕を据え付けた幟が町中を練り歩くという特色ある祭りが執り行われています。
またすぐ隣にある大井関公園は春の桜が名物で、春には多くの人で賑わいます。まさに地域の象徴的な神社として、日根神社は愛されているのです。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 日根神社 |
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所在地 | 大阪府泉佐野市日根野631 |
問い合わせ先 | 072-467-1162 | 日根神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://hine-jinja.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/日根神社 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298200-d8150494-Reviews-Hinen_Shrine-Izumisano_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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