中華そば大橋・播州ラーメン
ちゅうかそばおおはし・ばんしゅうらーめん □兵庫県加東市
甘みが特徴、播州ラーメンの名店。
播州ラーメンは、兵庫県西脇市やその周辺でよく食べられているご当地ラーメンです。そう分類されるようになったのは比較的最近のことかと思いますが、このエリアではずっと昔から食べられてきたラーメンです。その特徴は、甘いスープです。基本的には醤油ラーメンですが、甘味の強い地元産の醤油を使うこと、また玉ねぎやリンゴや氷砂糖なども一緒に煮込むことで甘味を引き出しているそうです。
そのルーツは戦後間もない頃。繊維産業が盛んだった西脇には全国から数多くの女工が集まり、彼女たちの好みに合わせたのがはじまりと言われるそうです。ご当地グルメの成り立ちを紐解くと、歴史や風土が絡んでいて面白いものです。
昔ながらの食堂で、ホッとする雰囲気。
初めての播州ラーメン、最初は紫川ラーメンという人気店に向かったのですが、14時を超えていたのにも関わらず長蛇の行列のため断念。急遽店を変更して、同じ加東市にある中華そば大橋を訪ねました。こちらも播州ラーメンでかなりの有名店ですが、昼の部は閉店間際だったこともあり並ばずに入れました。でも駐車場がかなり広く、人気店であることがうかがえます。
真っ赤な暖簾をくぐると店内は広く、小上がりの席もあります。昔ながらの食堂といったつくりで、ホッとする雰囲気。入口で食券を買うシステムです。普通のラーメンに加えて濃口の2種類がありますが、初体験なのでノーマルにします。
甘味も加わったスープの、底知れない旨味。
中華そば大橋の播州ラーメンは、小ぶりの丼ひたひたに盛られて出てきます。まず見た目が素晴らしくラーメンの王道。麺がしっかり見えて、チャーシューとネギとモヤシ、そして板海苔。日本人がラーメンの絵を描くなら、お手本となりそうな外見です。
まずは評判のスープを。レンゲがないので、丼から直接スープを飲みます。確かに後味にほのかに甘味を感じます。しかし予想していたより、甘さは控えめ。そしてそれ以上に驚いたのは、このスープの旨味の奥行きです。底知れない旨味があり、それは食べ終わった後も舌の上に残っているほど。鶏ガラをベースに豚骨や野菜も加えているそうで、そこに地元で醸造される甘めの醤油が融合すると、思わず唸るほどに深みのあるスープになっているのです。
麺の柔らかさも、播州ラーメンの特徴のひとつ。
麺は中細のストレート麺で、柔らかめに茹でられています。この柔らかさは播州ラーメンの特徴のひとつ。美味なるスープをたっぷりと絡め取って、また麺自体にもスープが染み込んでいるので旨味が口の中に一気に広がります。またチャーシューが程よくホロホロで、これまた秀逸。全体としてのあまりの美味しさに器が小さめなのもあって、スープまで飲み干して完食しました。播州ラーメンでは白飯も注文して一緒にいただくのが定番のようですが、この日は完売していました。次回の楽しみに取っておきます。
ご当地ラーメンの、醍醐味を味わえる老舗。
ところで中華そば大橋の創業は1948年。実はかなりの老舗です。播州ラーメンのお店には老舗が多く、いずれもかなりの人気店になっています。特に西脇市では組合が播州ラーメン認定店の制度を設けて盛り上げていたりします。その認定店の中には西脇大橋ラーメンという有名店があるんですが、この中華そば大橋とは暖簾分けなどの関係は一切ないのだそう。他にもまだまだクラシカルな播州ラーメン店もありそうで、趣味のゴルフ帰りに立ち寄れるエリアでもあり、しばらく通ってしまいそうです。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 中華そば大橋・播州ラーメン |
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所在地 | 兵庫県加東市上滝野814-5 |
問い合わせ先 | 0795-48-3091 | 中華そば大橋 |
休業日 | 水曜(祝日は営業、翌日休)・第2火曜 |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | https://tabelog.com/hyogo/A2804/A280403/28005564/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g1022844-d6520758-Reviews-Ramen_Ohashi-Kato_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202304 |
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