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酒見寺 酒見寺

酒見寺

さがみじ □兵庫県加西市
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オススメ度

整然とした伽藍に映える、極彩色の多宝塔。

酒見寺は加西市北条町、かつての宿場町の風情が残る町並みにあるお寺です。「さがみじ」とは教えてもらわないと読めませんが、新西国三十三所の札所にも選ばれており、創建も745年と伝わる歴史があります。また聖武天皇の勅願寺であり、また開創は名僧行基とあって、まさに堂々たる名刹。一般的にはそれほど有名でないかもしれませんが、実際に訪ねてみて、その美しい堂宇と整然とした伽藍に心打たれました。ますます寺巡りに熱意を注ぎたくなる、そんな感激を与えてくれるような。

酒見寺

他では巡り会えない、極上の仏塔。

酒見寺でまず語られるべきものは、極彩色を施された多宝塔です。特徴的な形状と色鮮やかな外観は、他では巡り会えない極上の仏塔です。国の重要文化財である現在の多宝塔は、1662年に再建されたもの。一層目の屋根は瓦葺ですが二層目の屋根は桧皮葺という、大変珍しい造りになっています。さらに見事な木組みが見られる上、その全体に繊細な塗り分けで極彩色に塗られているのです。思わずため息が漏れそうなほど美しく、そして豪華。端正でバランスのよいシルエットも合わせて「日本でもっとも美しい多宝塔」とも言われ、訪れる参拝者を魅了しています。また本堂の東側にある鐘楼も、多宝塔と同じように極彩色に彩られています。

酒見寺

特徴的な形状で、変化に富んだ印象の本堂。

伽藍は広々としていて、諸堂がゆったりと配置されています。南側の重厚な仁王門から入り、正面にある本堂までは参道の左右に21対の青銅製の飾り灯籠が並びます。その先にある本堂は二層の瓦葺屋根に特徴的な形状で、勾配や角度において変化に富んだ印象があります。そしてこの日の一点の曇りもない青空に映えて、その美しさを強烈なものにしています。本堂では本尊十一面観音を安置していますが、通常はほとんど開帳されていないようです。

酒見寺

頭上の青空に、清廉とした雰囲気。

また境内はほんとに清々しいくらいに綺麗にされていて、頭上の青空をそのまま映し込んだように清廉とした雰囲気があります。常行堂、地蔵堂、新観音堂、辨才天堂といった諸堂が建ち並びます。本堂の真裏に御影堂があり、そこはちょっと珍しい感じがします。
また本堂の西側には池があり、石橋が架けられています。橋を渡ると住吉神社となりますが、寺と神社を隔てるものがなく、ひと続きの境内に並んでいるように見えます。実は酒見寺と住吉神社は深い関係があり、元々あった住吉神社(江戸時代までは酒見社と呼ばれていました)に行基が詣でた時に神託を受けた行基が酒見寺を開基したそうです。

酒見寺

気高さと風格を感じられる、播磨の名刹。

酒見寺は戦国の混乱の中、16世紀末に全山が焼き払われてしまう惨禍がありました。現在の伽藍に並ぶ堂塔はそれ以降に再建されたもの。とはいえそれでも300年以上の時を経て、歴史の重みを十分に感じられる境内です。また天皇の勅願寺という起源から、創建から江戸時代の最後まで、毎年朝廷から勅使の参詣が絶えることなく続いてきたそうです。酒見寺にはそれを裏付けるような、気高さと風格を感じられるのが印象的でした。
ちなみに酒見寺から北へすぐの場所には、五百羅漢で有名な羅漢寺があります。古くは酒見寺に属していたといいます。歩いて2分ほどなので、合わせて参拝されるのをおすすめします。

酒見寺

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 酒見寺
所在地 兵庫県加西市北条町北条1319
問い合わせ先 0790-42-0145 | 酒見寺
休業日 -
料金 -
駐車場 無料駐車場
公式サイト -
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/酒見寺
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022832-d6699519-Reviews-Sagamiji_Temple-Kasai_Hyogo_Prefecture_Kinki.html
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