光明寺
こうみょうじ □兵庫県加東市
急坂の先にある、美しき世界。
創建は寺伝で594年と伝わる古刹で、最盛期にはかなりの規模を擁した光明寺。播磨平野を見下ろす山の上にあり、播磨高野とも呼ばれたそうです。五峯山という山号が示すように、宿尾・明星が辻・経の尾・大岩・弥木場という5つの峰が連なる山上にあります。麓の国道の光明寺交差点を西へ曲がり、住宅街を抜けて坂道を車で上がり、山道を抜けたところに大きな駐車場があります。桜の木に囲まれた駐車場からは、広大な播磨平野を一望できます。この場所で標高は160mほどですが、光明寺への参拝はここからかなりの急坂を歩いて登ることになります。
色々と寄り道をしながら、急坂を少しずつ。
参道の坂道は、驚くほど急坂です。本堂手前にある仁王門までの約400mは、くじけそうになるほど。その間で標高差は80m近くあり、計算すると20%の勾配で、これはいわゆる激坂とも呼ばれるような、かなりの急勾配なのです。
でも途中には4つの趣ある塔頭があったり、また美しく豊かな森があったり、また春には花々、秋には紅葉も有名で、色々と寄り道をしながら少しずつ登っていけばよいのです。光明寺はそれに足る、十分な魅力があるお寺です。
4つの塔頭は、それぞれに威厳と風格がある。
光明寺は新西国三十三所の第28番札所とされる名刹です。南北朝時代には合戦場ともなった歴史もあります。本堂も立派だし、築300年以上を数える仁王門も見ごたえがあります。多聞院・遍照院・大慈院・花蔵院という4つの塔頭もそれぞれに威厳と風格があり、風趣に満ちています。遍照院に安置された国の重要文化財である「銅造如来坐像」は平安時代初期の作とされ、1年に1度開帳の秘仏として知られます。
森と太陽が作る、奥行きのある景観。
数々の見どころがある光明寺ですが、それらを差し置いてなお魅力的に感じられたものがあります。それは豊かな森と、その森が演出する奥行きのある景観です。建物は古刹にしては比較的新しいお寺だと思います。しかしそれらは、森がフィルターとなって演出した濃淡のある光によって、大変趣きある表情を見せてくれます。陰には陰の美しさがあり、陽の当たる場所には明快な美しさがあります。鬼瓦はより一層険しい表情で睨みつけ、諸堂はより一層深い陰翳で存在感を増しています。光明寺の境内には、森と太陽が作る味わい深い雰囲気に満ちていました。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 光明寺 |
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所在地 | 兵庫県加東市光明寺435 |
問い合わせ先 | 0795-48-4245 | 光明寺多聞院 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/光明寺_(加東市) |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022844-d8150714-Reviews-Mt_Gobusan_Komyoji_Temple-Kato_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
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