真福寺
しんぷくじ □奈良県奈良市
月ヶ瀬梅林の発祥、丘の上の古刹。
春が訪れると、満開に咲き誇る梅林で埋め尽くされる月ヶ瀬の里。約13,000本という、関西屈指の規模を誇る月ヶ瀬梅渓です。シーズン中は20万人が観梅に訪れるという名所で、日本で初めて国の名勝に指定された由緒あるスポットでもあります。そしてそんな月ヶ瀬の壮大な梅林の発祥地とされているのが真福寺です。月ヶ瀬梅渓の中でも特に有名な帆浦梅林のすぐ近くにあり、小高い丘の上、周辺では最も高い場所に境内があります。月ヶ瀬梅渓を巡る散策コースの途中にあり、春には多くの参拝客が訪れるお寺です。
梅との競演が美しい、石灯籠や石仏群。
真福寺は平安時代末期の1178年に建立された古いお寺です。1205年に鎮守として境内に菅原道真を祀る天神社を造営した際に、梅を愛した道真公にちなんで植樹されたのが月ヶ瀬の梅林の始まりと言われます。境内はそれほど大きくはないし、本堂の他に目立った建物はありませんが、やはり真福寺は今も梅のお寺です。小さな梅林があり、どの梅の木も満開に花を咲かせています。その梅の合間を埋めるように、風情を感じる石灯籠や石仏群、また十三重塔などが見られます。どんな角度で写真を撮っても、美しい梅の花が写り、まさに月ヶ瀬梅渓発祥の寺という趣に満ちています。
烏梅の原点を伝える、姫若の梅。
またこの真福寺が小高い丘にあることから、火の見櫓の役割も果たしてきたようです。境内には梅の木に混じって、半鐘を吊るした鉄塔がありました。また本堂の手前には「姫若の梅」という銘木があります。1331年の後醍醐天皇に纏わる故事により植えられたとされる古木で、真偽のほどは分かりませんが、同時に月ヶ瀬の名物「烏梅」の製法が伝授されたと言われます。染料として貴重だった烏梅の生産で、江戸時代の月ヶ瀬はたいそう栄えたそうです。
最盛期には約10万本もの梅の木があったという、月ヶ瀬梅渓のルーツに迫ることが出来るお寺でした。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 真福寺 |
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所在地 | 奈良県奈良市月ヶ瀬尾山2248 |
問い合わせ先 | 0743-92-0434 | 真福寺 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/真福寺_(奈良市) |
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