離宮の水

りきゅうのみず　□大阪府三島郡島本町

名水百選に選ばれた、神の水。

離宮の水は大阪府で唯一、名水百選に選ばれている水です。後鳥羽天皇の敬愛を受けた水無瀬神宮の境内で採水されています。このあたりの地名でもある「水(の)無(い)瀬」に名水が湧き出しているのも不思議な感じがしますが、こんこんと湧き出しているのではなく、地下水になります。昔から井戸水として利用されていて、その歴史と使われ方はこの地ならではのものがあります。しかし水を汲むのはのちほど。まずは水無瀬神宮にお詣りしてからです。

近くを流れる、水無瀬川の伏流水。

鎮守の森に抱かれた水無瀬神宮の境内、その入口付近にある手水舎に注がれる水が離宮の水です。また手水舎とは別に、その横の壁際には蛇口が設置してあり、そちらから取水できるようになっています。大きなポリタンクを持ってきて離宮の水を汲んで帰る人が多く、この日も行列ができていました。朝6時から夕方の17時まで開放されていて、1日を通して水汲みの人々で賑わっているそうです。
離宮の水は近くを流れる水無瀬川の伏流水で、水温は年間を通して16〜20℃とほどよい冷たさ。古くから知られた名水で、茶の湯に用いられたりしてきました。そもそも神の地に出る水ですから、神聖な水とされてきました。また近くにはサントリー山崎蒸溜所がありますが、ウイスキーの仕込み用の水として、同じ水無瀬川の伏流水が使われているそうです。

口当たりがなめらかで、柔らかい飲み口。

持ってきたペットボトルに、離宮の水を入れて持ち帰りました。このあと柳谷観音や神峯山寺を巡ったのですが、そのお供として。離宮の水は口当たりがなめらかで、柔らかい感じのする水です。冬を感じる寒い日でしたが、キンキンに冷たいわけでもなく、非常に飲みやすい水。その日は一日中、美味しくいただけました。
たくさん汲んで帰る方も多く、離宮の水を使ってコーヒーを淹れたり料理を作る、そんな楽しみ方も出来るんだと思います。水無瀬神宮の落ち着いた雰囲気そのままの、澄み切った美しい水でした。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称	離宮の水
所在地	大阪府三島郡島本町広瀬3丁目10-24
問い合わせ先	075-961-0078 ｜水無瀬神宮
休業日	-
料金	-
駐車場	有料駐車場
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