虹の松原

にじのまつばら　□佐賀県唐津市

日本三大松原、旅情かき立てる景勝地。

日本国内でも最大級と言われる、佐賀の唐津湾に面した虹の松原。江戸時代に初代唐津城主・寺沢広高によって、後背地の田畑の開発のために植えた防風林がはじまりです。それはかなり大規模な計画で、今も残る松原は長さ約4.5km、幅約500m。およそ100万本のクロマツが生い茂る壮大な松原として知られます。三保の松原、気比松原と並ぶ日本三大松原と称され、日本の白砂青松100選、日本の渚100選、日本の道100選などにも選定されているようにまさに日本有数の景勝地と言えます。

虹のような、美しい弧を描く。

虹の松原とはまた、流麗な名称です。古くはその大きさから二里の松原と呼ばれていましたが、いつしか転じて虹の松原と呼ぶように変化したそうです。虹のような美しい弧を描いている姿も、そうさせた要素のひとつなのかもしれません。
虹の松原を俯瞰で楽しむには、南方でそびえる標高284mの鏡山がベストです。左右に長い松原を一望に見下ろす風景は、虹の松原の代表的な写真としてよく登場します。また西側の唐津城からの眺めもおすすめ。美しい湾曲と松原のボリュームがよく分かるアングルで、その向こうに見える糸島半島の山並みとのコラボも魅力的です。

松林を貫く、快適なドライブロード。

また虹の松原をもっと間近で感じたいなら、松原の中を貫く県道347号虹の松原線がおすすめ。虹の松原の西端から東端までを、一直線に横切っている道です。快適なドライブロードで、松林から漏れる木漏れ日が美しい道です。途中ところどころに駐車スペースがあるので、一旦車を置いたら歩いて松原を抜けて砂浜へ出たり。今回は車ではなかったので、唐津城近くのホテルでレンタサイクルを借りて向かいました。
しかし自転車で走るような道ではありませんでした。歩道はなく、また路肩も狭くて窮屈。すぐ真横スレスレを車が追い抜いてゆくので、常にハラハラしながらサイクリングする感じです。こんなことならレンタカーにすれば良かったと、やっとの思いで走り切りました。

美しい白砂青松と、開放感抜群の絶景。

その風景は素晴らしいものがあります。延々と続くクロマツのトンネル。道はどこか別世界へ繋がっているような特別な雰囲気があります。自転車を路肩に停めて、海の方へクロマツの森を歩いてみます。真っ直ぐに伸びる松の中に、時々かなり複雑な枝振りを見せる松が混じっています。その特徴から名前が付けられた松が点在しているそうで、探すのはなかなか大変ですが、それらをめぐるのもひとつの楽しみ方です。
松林の先はほとんどの範囲で柵が設けてありますが、開口部がいくつかあって砂浜へ出られます。急に視界が開けて、唐津湾の美しい風景が広がります。まさに白砂青松といった感じで、開放感抜群の絶景。静かな海には高島が浮かび、自分のいるところからは右にも左にも緩やかな弓形の砂浜が伸びています。波はごくごく小さく、さざ波の音か風の音か分からないほど。静かな夕方の浜辺です。

昔から語り継がれる、七不思議。

また虹の松原では「蝉が鳴かない」「秀吉が睨みつけたらそれ以上高くならない松」など、昔から語り継がれる七不思議というのがあってそれらを巡るのも面白そうです。また夏には西側の海水浴場が賑わいを見せます。それから、実はJRの虹の松原駅が意外に素敵。小さな小さな無人駅で、ノスタルジックな雰囲気がたまらない駅です。また虹の松原内でキッチンカーで販売されている、有名なからつバーガーも見逃せません。
ということで、唐津を代表する景勝地である虹の松原。たくさんの魅力をクロマツの森の内に秘めて、これからも美しい景色として時代を繋いでゆきます。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称	虹の松原
所在地	佐賀県唐津市
問い合わせ先	0955-72-9127 ｜唐津市役所経済観光部
休業日	-
料金	-
駐車場	無料駐車場
公式サイト	-
wikipedia	https://ja.wikipedia.org/wiki/虹の松原
食べログ	-
トリップアドバイザー	https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023549-d1425086-Reviews-Nijino_Matsubara-Karatsu_Saga_Prefecture_Kyushu.html
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