曳山展示場
ひきやまてんじじょう □佐賀県唐津市
唐津くんちの曳山が、勢揃いする壮観。
毎年11月に開催され、唐津が街ごと壮大な盛り上がりを見せる祭り、唐津くんち。長崎と博多と合わせて日本三大くんちに数えられています。各地区による趣向を凝らした曳山が、法被姿の曳子衆に曳かれて市中を巡行します。「エンヤ、ヨイサ」の掛け声と、賑やかな鉦・笛・太鼓の曳山囃子が唐津の町に響き渡り、1年で最も華やかな1日になります。その音は日本の音風景100選にも選ばれています。都会に出ていった若者も盆や正月には帰ってこずとも、唐津くんちには帰ってくると言われるほど。それくらい唐津くんちは、唐津の人々の楽しみと誇りであるのです。
今にも祭囃子が、聞こえてきそう。
そんな唐津くんちの曳山が、普段から一堂に介して展示公開されています。それが曳山展示場。現在は唐津駅近くの建物で展示されていますが、2025年に唐津神社横に建設される新唐津市民会館に移転する予定です。巨大な空間の中に、唐津くんちで町を練り歩く14台の曳山が展示されています。
入口でチケットを購入して展示ゾーンへ進みます。すると全面ガラス張りになった通路から、半円状にずらりと並んだ曳山が見学できます。これが壮観な光景で、大きな曳山が勢揃いしている様子はかなり迫力があります。厳密な湿度管理のためガラス越しの見学しかできませんが、今にも祭囃子が聞こえてきそうなくらい迫真の光景です。
どの曳山も、まさに芸術品。
曳山で最も古いものは1819年のものだそうで、1番曳山・赤獅子です。200年も昔に作られたとは思えないほど、美しく保たれています。もちろん長年にわたる修復や保存技術あってのことですが、他の曳山も100年以上の歴史があり、一番新しい14番曳山・七宝丸が作られたのは1876年のことです。粘土の原型に何度も何度も和紙を貼り付けて、色鮮やかな漆を塗って仕上げています。重さは意匠によりますが、約2〜4トンもあるそうです。細かい部分まで精巧に作り込まれていて、どの曳山もまさに芸術品。豪華であり繊細な曳山群は、見ていて飽きません。2階から見下ろすことも出来て、その様子が一層よく見てとれます。 2階では各曳山の説明パネルがあり、またシアターコーナーもあります。この映像がとてもよく出来ていて、古くから変わらぬ日本人のこころが伝わってきて涙が出そうになりました。
唐津くんちの残り香が、まだ感じられた町並み。
実は唐津を訪ねたのは、その年の唐津くんちが終わった1週間後でした。道路にはまだ曳山が通った跡が残っていたし、商店街のポスターや店の軒先の提灯など、唐津くんちの残り香がまだ感じられる町並みでした。今は展示場で並ぶ14台の曳山が町の中を巡る姿を想像しながら、唐津の町の散策へ向かいました。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 曳山展示場 |
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所在地 | 佐賀県唐津市新興町2881-1 |
問い合わせ先 | 0955-73-4361 | 曳山展示場 |
休業日 | 11月3日、4日、12月29日から12月31日 |
料金 | 一般 310円、小・中学生 150円、未就学児無料 |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/唐津くんち |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023549-d1425095-Reviews-Hikiyama_Exhibition_Hall-Karatsu_Saga_Prefecture_Kyushu.html |
LAST VISIT | 202211 |
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