川平湾
かびらわん □沖縄県石垣市
千変万化の鮮やかな色、石垣随一の景勝地。
神秘的なほどに鮮やかな海の色を見せる川平湾は、石垣島随一の人気スポットです。その色はエメラルドのようでもあり、サファイアのようでもあり、ため息が漏れそうなほどに美しいものです。また季節や潮の満ち引きや天気などにより刻々とその表情が変化していく様子も、川平湾の美しさのひとつ。今回の旅は10月の末、少し天気にも心配があるタイミングの訪問でしたが、幸いなことになんとかその絶景を楽しむことが出来ました。
海底の白砂が、海の美しさを際立たせる。
川平湾は石垣島の北西部にある小さな湾です。その貴重な自然環境から国の名勝に指定されています。湾内は全体的に水深が浅く、海底の白砂が海の美しさを際立たせます。いくつかの小島が浮かんでいて、それらがまた川平湾の風景により豊かな表情をもたらしています。
大きな駐車場に車を停め、土産物屋が並ぶ横を歩いていくと、生い茂る森のトンネルの向こうに川平湾の絶景が待っています。視界が開けたら、思わず声を上げてしまう美しさです。砂浜は白く、そして今まで経験したことがないくらいサラサラとしています。汀に打ち寄せるさざ波は限りなく透明で、まるで湧き水のように澄んでいます。
美しき湾内に、グラスボートが浮かぶ。
たくさんのグラスボートが湾内に浮かんでいます。船底がガラスになっていて、川平湾の海の中、珊瑚や熱帯魚を見ながら巡る遊覧船です。川平湾は遊泳禁止のため、海と触れ合えるただひとつの方法となっています。
今回は時間がなかったこともありグラスボートには乗船せず、少し小高くなったところにある展望台へ向かいます。ここから眺める川平湾の写真が、ガイドブックなどに登場する有名なアングルです。東屋になっていて、夏でも日差しを気にせずゆっくりと川平湾の美景を楽しめます。
亜熱帯植物が茂る公園の、意外な歴史。
展望台の周辺は、亜熱帯植物が茂る公園として整備されています。普段は見られない珍しい森を縫って、遊歩道が設けられています。また琉球王府時代の17世紀に創建されたと言われる川平観音堂も鎮座してあり、昔からの景勝地であることを示唆しているのかと思ったら、かつては川平湾は交易のための港として利用されていたそうです。航海の安全を祈願して建てられたのでしょう。今も独特のオーラを放って、南国の森の中に佇んでいます。
キュートな外見の、小さなヤドカリ。
最後にもう一度、砂浜の方へ降りました。海は晴れ間を得ていよいよ美しく輝いています。透明からブルーへ、ブルーからエメラルドグリーンへ。揺らめきながら色が重ねられ、魅惑のグラデーションが描かれています。自然の美しさ、また自然でなければ出せない色を見ている気がします。ふと足元に何が動きました。小さなヤドカリです。手に取ると一度は殻に閉じこもりますが、すぐに顔を出して歩き出そうとします。見れば見るほど、キュートな外見です。砂の上に戻してあげれば、すぐに自分の行きたいところへせっせと歩いていきました。そんなヤドカリを眺めていたら、こんなに美しい海と心癒される時間の中に暮らせて、なんだか羨ましい気持ちにさえなってくるのでした。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 川平湾 |
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所在地 | 沖縄県石垣市字川平 |
問い合わせ先 | 0980-82-1535 | 石垣市企画部 観光文化課 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/川平湾 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298223-d1308235-Reviews-Kabira_Bay-Ishigaki_Okinawa_Prefecture.html |
LAST VISIT | 202210 |
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