電光石火・広島お好み焼き

絶大な人気と勢い、個性が光るドーム。

広島お好み焼きの新星として、最近絶大な人気を誇っているのが電光石火。最大の特徴は、平べったい一般的なお好み焼きと違って、こんもりと丸く盛り上がったドーム型のお好み焼きであることです。広島の長いお好み焼きの歴史の中で、突如姿を表した個性派。今や広島以外にも多くのお店を構えていますが、今回は何かと便利なJR広島駅のekie内にある店舗を訪ねました。つい最近になって店舗スペースを拡大したという人気店です。

メニューは、あの伝説バンドの曲名。

テーブル席にいたのですが、注文する時に鉄板か皿のどちらで出すかを聞かれます。もちろん、雰囲気がありそうな鉄板を選んでいました。
注文したのは、一番人気で定番でもある「電光石火」です。メニューには他にも「夢」「ラブレター」「ダンスナンバー」「人にやさしく」と、およそお好み焼きには似つかわしくない名前のメニューが。でもこのラインナップでピンと来る方もいると思いますが、我が青春、ブルーハーツの曲名です。電光石火の超特急が流れ星と並んで走るという。そんなフレーズを思い出しながら、焼き場を見て待ちます。

鉄板の上で、電光石火をいただく。

運ばれてきたお好み焼きは、前評判通りの美しいドーム型。中がどうなっているのか、さっそく気になります。そして熱々の鉄板に乗っています。鉄板というよりはどうやらアルミ板だと思うのですが、触ってみるととにかく熱くて油断できません。鉄板にこぼれたソースが音を立てて焦げていき、食欲がそそられる香ばしい匂いが立ち上ります。その中には単なるお好み焼きだけではない香りも混じっています。食べてわかったのですが、キャベツと一緒に入っている大葉の香りです。「電光石火」には肉、そば、イカ天、大葉が入っていて、卵2個の玉子焼きがかぶさった上にネギがどっさり乗せられています。鉄板にはヘラが添えられているので、通ぶってヘラでいただきます。

とにかく柔らかく、そして甘さが強い旨味。

電光石火のお好み焼きはキャベツ、玉子、そばも合わせてふわふわの食感に仕上げられています。キャベツの甘み、玉子の旨味、そして大葉が非常に良いアクセントになっています。ソースはおたふくソースが使われていて、出された時は控えめにかけられています。他のお好み焼き店と比べると、全体的にあっさりとしていて食べやすいのが特徴。普通は1枚で十分なのですが、電光石火ではもう1枚食べられそうなくらいでした。とにかく柔らかく、そして甘さが強い旨味。そんなイメージです。人気が出るのがとてもよく分かるお好み焼きでした。
また電光石火ではお好み焼き以外のメニューも大変充実していて、仕事帰りのサラリーマンが同僚と一杯、そんな使い方も多そうな活気あるお店でした。

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