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吹屋ふるさと村 吹屋ふるさと村

吹屋ふるさと村

ふきやふるさとむら □岡山県高梁市
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ベンガラ色に染まる、独特の世界。

吹屋ふるさと村

石州瓦の屋根とベンガラ漆喰の壁で統一され、全体の家並みが赤色の町。ジャパンレッドと呼ばれる独特のベンガラ色は、古き良き日本的な趣きを含んだ赤色です。その色に満たされた吹屋の町は、他に類を見ない唯一の景観を作り出しています。標高550mの深い山間にあり、周辺地域のどの町とも違う独特の世界。山並みに突然現れるベンガラ色の別世界を、入道雲が立ち上がる夏の日に訪ねました。

伝統が作り上げた、どこまでも赤い町。

吹屋ふるさと村

吹屋ふるさと村のメインストリートは約500mほど。その両端に大きな無料駐車場があり、そこに車を停めて歩き始めます。するともう一軒目から全て、赤い屋根に赤い壁の家々が続いています。玄関の引き戸から窓の格子、板壁にうだつ、軒下に屋根瓦、その全部がベンガラ色です。あまりにも赤い町なのですが、しかしそれらは観光用に作られたのではなく、伝統的にこの町並みなのです。それぞれの家はショップやカフェとして利用されていたり、観光案内所や郵便局としても利用されています。また純粋に住宅として使われている家もあれば、そのまま空き家になっている家もあります。でもそれら全部の建物はきっちりと管理されているようで、例え空き家になっていたとしてもその建物の美しさは町並みに劣ることはありません。きっと厳しい管理条件のもと、官民一体で景観維持に努めている成果なのだと思います。

「旧片山家住宅」は、国の重要文化財。

吹屋ふるさと村

ほとんどの建物には、道に面した壁に木札が掲げられてらいます。そこには林家、城井田家といった家の名前とその建物の特徴が説明されています。現在では全部で80戸ほどがあるそうですが、そのうち「旧片山家住宅」は江戸時代後期築の商家で地区を代表するものであり、国の重要文化財にも指定されています。

統一感のある景観は、町の繁栄の証。

吹屋ふるさと村

しかしなぜ、吹屋の町はこのように独特な景観になったのか。それはこの近くに鉱山があったことに由来します。その鉱山からは銅とともに硫化鉄鉱が産出し、それを用いて生成されるベンガラ(酸化第二鉄)の日本唯一の産地として繁栄しました。ベンガラは赤色の顔料で、寺社仏閣や陶磁器、染め物までさまざまな用途に使われるもので、1700年代から生産が始まったそうです。ベンガラ生産を独占した吹屋の町は大変栄え、数々の豪商が財を成したといいます。でも吹屋の豪商たちが素晴らしかったのはお金があるからといってただただ豪奢な屋敷を競って建てるのではなくて、特産のベンガラを活用して町として統一感のある景観を作ろうとしたことです。商人たちのそんな計画が、現代に大きく華を咲かせた町なのです。

日本最古の木造校舎がある、旧吹屋小学校。

吹屋ふるさと村

吹屋ふるさと村には旧片山家住宅の他にも、日本最古の木造校舎がある旧吹屋小学校などの見どころが集まっています。日曜日にはレトロなボンネットバスが走り、ノスタルジックな町並みがより趣きを増します。しかし山深い観光地ということもあり、16時には全ての施設が閉まってしまいます。それなりに滞在時間が必要なスポットなので、早めから訪ねるのがおすすめです。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 吹屋ふるさと村
所在地 岡山県高梁市成羽町吹屋
問い合わせ先 0866-29-2205 | 高梁市観光協会吹屋支部
休業日 -
料金 -
駐車場 無料駐車場
公式サイト https://sites.google.com/site/fukiyakankou/home
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/吹屋
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023454-d1384521-Reviews-Fukiya_Furusato_Village-Takahashi_Okayama_Prefecture_Chugoku.html
LAST VISIT 202207                         

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